大阪大学 経営企画オフィス URA部門

外部資金獲得(URAによる研究者支援)

Grant Support

『平成29年度JST戦略的創造研究推進事業「さきがけ」』模擬面接の模擬審査員 長原 一 教授

2017年10月25日(水) 公開

長原 一 教授
データビリティフロンティア機構 知能情報基盤部門
(専門分野:コンピュテーショナルフォトグラフィ、コンピュータビジョン)

長原教授

―先生には本年4月に当オフィスで実施した科研費・基盤(S)の模擬ヒアリングをご利用いただきました。また、8月には「さきがけ」の模擬面接における審査員を当オフィスよりお願いいたしました。最初に、当オフィスの模擬ヒアリングを知られた経緯について教えていただけますでしょうか。  私は本年4月に大阪大学に着任しましたが、その直前に科研費・基盤(S)のヒアリング選考に進んだという通知がありました。前職では、所属研究科で実施する外部資金獲得に対する支援を活用しておりましたので、本学の支援を当機構の機構長(八木 康史理事・副学長(研究担当))に確認したところ、経営企画オフィスが実施する模擬ヒアリングを紹介していただきました。経営企画オフィスには非常に短期間に模擬ヒアリングをアレンジしていただき、おかげさまで採択に至りました。

―基盤(S)のご採択、改めましておめでとうございます。
ヒアリング選考を受ける上で、模擬ヒアリングは役に立ちましたでしょうか。
 はい。まず、模擬ヒアリングを受けるために、発表の準備を早いタイミングで一旦完了させることにつながります。さらに、大型科研費採択の経験をお持ちの先生にアドバイスをいただけたのが大変役に立ちました。例えば、このときのヒアリング資料はもともと別の外部資金の獲得に向けて準備していたものでしたが、申請する事業に応じたアピールをしなければならないとのご意見をいただきました。
 特に、大型の科研費のヒアリング審査においては、審査員の幅が広いと聞いています。今回の模擬ヒアリングにおいても、広い見識をお持ちの先生方から多様な指摘を頂きました。また、第三者の方からの意見をいただける機会はなかなかないので、自分では気づかない点やプレゼンのストーリーがどのように見えるかなどのコメントも参考になりました。

―そして、今回「さきがけ」の模擬面接を実施するにあたって、先生に模擬審査員をお引き受けいただきました。  基盤(S)の模擬ヒアリングでお世話になりましたし、なにより、このように相互に助け合うということ、すなわち、人と人のつながりは非常に大事であると考えていますので、お引き受けしました。
 また、模擬審査員を担当する側にもメリットがあると考えています。面接候補者の方と自分の研究分野は少し離れている場合もあるかも知れませんが、そのような分野の研究を理解していくことは、例えば大型の研究費を獲得する際にも必要な視点です。また、面接候補者の方の研究内容についてじっくりと聴かせてもらえるのは、自分自身の研究を発展させるための重要な知見が得られる可能性もあります。

―模擬審査員には教授の先生方にお願いする場合が多いのですが、准教授の先生方にもお声がけさせていただくことがあります。  審査する側の視点で参加することで、今後自分自身が研究費を申請するときにも役立つ知見を得られますし、前にも述べたとおり学内のネットワーク構築にも有益と考えられますので、ご都合が合う場合にはお引き受けされると良いのではないかと思います。

―ところで、当オフィスでは模擬面接の他にも研究費獲得に関するさまざまな支援を行っていますが、何かご意見などございましたおきかせください。  申請書作成や面接・ヒアリング自分の考えを審査員に伝えないといけません。それが十分にできているかどうかを判断するには第三者の意見を得ることが重要ですので、経営企画オフィスの各種支援施策は重要だと思います。
 また前職の研究科では、採択者の申請書の閲覧が可能な制度がありました。全学でこのような制度をつくるのは難しいかと思いますが、特に初めて申請を行うような若手の方は、まず「採択に至る申請書」を数多く見て自分の申請書作成に反映させると良いと思います。
私自身は、学内の支援制度は有効に活用したいので、今後も機会があれば相談に乗っていただければと思っています。

―本日はインタビューにご対応いただき誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

(2017年10月16日、インタビュアー:大屋 知子URA・高野 誠URA) 

2018年3月24日(土) 更新