二頁だけの読書会vol.5「そもそも日本語の「文法」って何? -言葉という記号の正体を『日本語の統語的原理』から考える-」

本のとある見開き二頁をきっかけに、大阪大学の研究成果を参加者のみなさんと分かち合い、学び合うプログラムです。

大阪大学の研究者が参加者の方々とのコミュニケーションを通じて、研究上の発想を柔軟にしたり新たな研究アイデアを生み出すことを期待し、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施するものです。

ゲスト:荘司育子(大阪大学日本語日本文化教育センター 准教授)

私たちは生きるために常に呼吸をしていますが、呼吸に不可欠な空気の存在をふだんから意識している人はまずいないでしょう。実は言葉もそれと同じで、人は生きている以上、人と言葉は一体であると言ってもいいかもしれません。しかし、「文法」を考えるというのは、いったん言葉を人から引きはがし、それを客観的に眺めるところから始まります。さらに言えば、「文法」の数は、文法学者の数だけあると言っても過言ではありません。言葉を文字や単語という記号に置き換え、その正体を観察していくと、なんと!言葉は生き物にも似た驚きの実態があることが明らかになります。ひと続きの音声の連続が、記号の連続が、どうして言葉として成立するのか、あなたも一日「言葉オタク」になって、日本語の構造や体系についてとことん考えてみませんか?


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二頁だけの読書会vol.5チラシ(PDF)


日時:2016年3月13日(日)14時~16時(開場13時30分)

会場:りそな銀行梅田支店 プライベートサロン Reラグゼ セミナールーム
(大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー24階)

参加費:無料

定員:先着順30名(要事前申込、定員になり次第受付〆切)

事前申込方法:2月24日(水)21時より、本ページから先着順で申込を受け付けます。

⇒同日23時30分の時点で満席となりましたので、受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございます。お申込みいただいた方の参加の可否については、後ほどメールでご連絡差し上げます。




主催:大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室
共催:大阪大学出版会、株式会社りそな銀行
協力:大阪大学クリエイティブユニット、大阪大学21世紀懐徳堂


問合せ先:大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室
info-ura@lserp.osaka-u.ac.jp




◎本の紹介

『日本語の統語的原理 -「収束」と「展開」-』
荘司育子、大阪大学出版会、2015


(本の概要)
私たちが何気なく使っている日本語とは、どういう性格の言葉なのだろうか。

言語は、「実質語」(名詞、形容詞、動詞の類)と「機能語」(助詞、助動詞、接続詞の類)からなる。たんなる語の羅列ではなく、文章としてまとめるのが統語の機能(文法)であるが、著者は統語に果たす機能語の役割をより重視する。日本語の統語的機能とは、特に機能語において顕著に見られる「収束」と「展開」という二つに集約できるということだ。――この辺が著者の中心の主張である。言語の生成の仕組みを探究、模索して20年、個別具体的な言語事象を積み上げ、独創的な言語観がここで提示される。



関連図書(上記以外)

中村 捷・金子義明・菊地 朗『生成文法の基礎』研究社出版、1989
仁田義雄『ある近代日本文法研究史』和泉書院、2005
渡辺 実『国語構文論』塙書房、1971