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第2回科学技術政策セミナー(講演者:調麻佐志准教授/東京工業大学理工学研究科)を開催します。(2013年5月24日)

現代社会において、科学技術は日常生活の中で非常に大きな役割を担っています。その科学技術のあり方は政府の科学技術政策の中で位置付けられ、研究者集団の振興を支えてきました。現在、日本においては、平成23 年に閣議決定された第4 期科学技術基本計画に基づき、「新たな価値の創造に向けて、我が国や世界が直面する課題を特定した上で、課題達成のために科学技術を戦略的に活用し、その成果の社会への還元を一層促進する」という科学技術イノベーション政策の振興が図られ、具体的に政策を遂行するための手段は政府により諸施策が進められています。
本セミナーは、このような科学技術政策に焦点を当て、参加された皆さまが広く俯瞰的な視野でご自身の専門分野を発展させ、かつ大阪大学の研究力を向上させるための情報交換の場としてシリーズ開催します。


科学技術政策研究所(NISTEP)が3月に発表した報告書「科学研究のベンチマーキング2012 -論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況-」では、日本の産出する論文数の伸び悩みがみられることや論文算出においてメインプレーヤーである国立大学の論文数が伸び悩んでいることなどが指摘されています。また、文部科学省の研究大学強化促進事業では、そのような状況を打破するために、世界水準の優れた研究活動や研究マネジメント体制の強化などを支援することが謳われています。
上記のような根拠を示すデータとして論文の被引用数等の文献データが「客観的データ」としてあげられます。そこで、第2回目となる本セミナーでは、文献データを扱う科学計量学に焦点をあて、そのデータの性質や解析手法の意味をどのように理解すればよいのかという基本的な知識を学びながら、様々な情報を圧縮して得られたデータをどのように個人の研究評価や大学全体の評価と結びつければよいのかを参加者のみなさまと議論をしたいと考えております。ご関心のある方々に幅広く参加していただければと思います。



主催:大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室

共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)

第2回 開催概要

・講演タイトル:文献データを使った「大学の評価」とその意味

・日 時:2013 年(平成25 年)5月24日(金)13:30-15:30

・場 所:大阪大学銀杏会館3階 大会議室

・言 語:日本語

・備 考:参加申込不要


・講演者:調 麻佐志(東京工業大学理工学研究科 准教授)

[講演者プロフィール]

1965年生まれ。1989年東京大学理学部数学科卒業、1995年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程単位取得退学。博士(学術)。信州大学人文学部講師・助教授、東京農工大学大学教育センター准教授等を経て、現在は東京工業大学大学院理工学研究科准教授。文部科学省科学技術政策研究所客員研究官を併任。専門は科学計量学、科学技術社会論。著書は『研究評価・科学論のための科学計量学入門』丸善出版(共著)など。


・問合せ先:大型教育研究プロジェクト支援室(担当:福島・池田)
電話:06-6879-4825 / メール:seminar-ura@lserp.osaka-u.ac.jp

2017年3月26日(日) 更新
ページ担当者:URA 福島