大阪大学 経営企画オフィス URA部門

メールマガジン

URA MAIL MAGAZINE

vol.13「創刊1周年記念特大号/種をまく人」特集(2014年10月発行)

2014年10月 発行

お陰さまで大阪大学URAメルマガは創刊1周年を迎えました。いつもご愛読ありがとうございます。

記念すべき号だからこそ、URAらしく、"少し先"を見据えた地道な取り組みを紹介します。量的には、読者の皆さまへの感謝を込めた特大で!


★★★★大阪大学URAメルマガ創刊1周年記念アンケート★★★★
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みなさまの率直なコメント(辛口・甘口ともに)が、スタッフ一同の励みになります。
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■INDEX
┣【1】研究文化百景<臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンス編>2つの学問分野における「対話」とは
┣【2】国際シンポジウムでまかれた種のその後―大阪大学国際合同会議助成のフォローアップを通じて考えたこと
┣【3】URAチームによるアウトリーチ活動の支援の取り組みを紹介します。―大学における種まきの観点から
┣【4】「第4回URAシンポジウム/第6回RA研究会合同大会」開催報告―URAコミュニティの集いの場を考える
┣【5】ワークショップ「2050年の課題を読み解く:住まいと先端技術」の経験から
┣【6】文部科学省「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備」(リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備)事業進捗状況評価結果が公表されました―より良いリサーチ・アドミニストレーターのシステムを目指して―
┣【7】高尾正敏URAによるエッセイ「先端技術開発と錢探技術開発」技術移転のダイナミクスと揺らぎ効果-ステージゲートと左手の法則-
┣【8】池田雅夫URA・副学長による随筆「研究の極意」が「生産と技術 第66巻 第4号」に掲載されました。
┣【9】大阪大学「インタラクティブ物質科学・カデットプログラム」だより~理研−東大−阪大ジョイントセミナー「創発物質科学と未来開拓」を開催しました。
┣【10】URA関係イベント情報
┃   ●第8回科学技術政策セミナー
┃   ●大阪大学学術研究機構会議「研究ときめき*カフェ」
┣【11】大阪大学ホットトピック
┃   ●「大阪大学の集い」(東京)を12月5日(金)に開催します。
┃   〇「世界適塾」構想に関する学内説明会を開催
┃   〇副学長2名を任命
┃   ●平成26年度大阪大学未来トーク(第13回~第16回)を10月~1月に開催します。
┃   ●マチカネワニ化石発見50周年記念大阪大学シンポジウム「マチカネワニ・サミット2014」を11月16日(日)に開催します。
┃   〇最新の研究の成果リリース
┗【12】次号のお知らせ





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【1】研究文化百景<臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンス編>
   2つの学問分野における「対話」とは
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 一口に研究と言っても、分野によってその方法や道具、使われる言葉などの"文化"は様々です。そんな分野ごとに異なる研究文化を紹介するシリーズ企画の第2弾(第1弾の<理論物理学編>はこちら)として、臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンスという2つの学問分野を紹介します。どちらも、研究の実践において多様な人々のつながりや対話を重視するという共通点があるようです。


●なぜ臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンス?
 本稿のきっかけは、2014年9月に実施された「二頁だけの読書会vol.3 対話ってなんだろう―臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンスの現場から考える―」というイベントです。イベントタイトルには、最近何かと耳にする「対話」への、筆者の期待が込められています。いえ、正直に書くと、期待だけではありません。筆者自身、大阪大学でURA業務に従事する中で、「対話」って本当のところどういう意味があって、何の役に立っているんだろうとか、そうは言っても「対話」は必要だし大事だよねとか、もやもやした思いがあり、それも思いきり込めてしまいました。今だからこそ、こうした「対話」という言葉に対するもやもやに向かい合うことに意味があると信じて。


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「二頁だけの読書会」は、大阪大学の研究にまつわる本の"とある見開き二頁"をきっかけに、研究者と市民の方々が学び合うプログラムです。写真右(大阪大学出版会提供)は、当日、松川絵里さん(左)と原圭史郎さん(右)が「対話」について対話している様子。

 イベント当日は、ゲストの松川絵里さん(コミュニケーションデザイン・センター特任研究員)からは臨床哲学について、原圭史郎さん(大阪大学環境イノベーションデザインセンター 特任准教授)からはサステイナビリティ・サイエンスについて、それぞれの学問分野における「対話」という切り口から話題提供いただきました。お二人のお話をうかがった感想を一言で表現するなら、学術研究という営みは未来に向けた地道な種まきなんだと改めて感じたいうことです。今回のイベントを通じて、何でもかんでもひとくくりになってしまっていた「対話」という言葉を解きほぐしていただき、学問分野によるその性質の違いが理解できたことで、筆者の「対話」へのもやもやも晴れてきた気がしています。



 ここからは、イベント当日の松川さん・原さんのお話から筆者が理解したなりに、これら2つの学問分野を紹介していきたいと思います。



●臨床哲学とは
 日本で初めてかつ唯一の臨床哲学研究室が開設されたのは大阪大学文学部で、1998年のことです。臨床哲学についてお話しする前に、まずは哲学自体の歴史の簡単なおさらいから。
 世界や人間についての知恵・原理を探求する学問で、philein(愛)+sophia(知)を語源とする哲学(Philosophy)の始まりは古代ギリシャ。高校の倫理や世界史の授業で習った「万物の根源は水である」と言うタレスの言葉に見られるように、初期ギリシャ哲学では、その対象は自然でした。その後、ソクラテス、プラトン、アリストテレスと時代が進むにつれ、哲学の対象は、人間的な事象にも広がりを見せていき、アリストテレスは、論理学、自然学、形而上学、倫理学、政治学、詩学など多岐にわたる学問大系を樹立したことで知られています。その後、中世ヨーロッパでは「神」や「言語」、近代に入ると人間中心主義を受けて「人間の認識(理性)」、19~20世紀は前時代の反動もあって「非理性なもの」へと、哲学の対象の中心は移り変わっていきます。
 既にお気づきのように、哲学は、対象や方法によって定義が限定されるものではありませんが、近代以降の諸学問の分化にともない、学問の総体であったphilosophyは、 "諸学問の基礎付けとしての哲学"へと、役割を限定(縮小)していきました。哲学は諸学から孤立し、当てもない問いを自らに発するものになってしまったという見方もあるとのことです。
 いよいよ臨床哲学ですが、これは、「哲学を《反省》という他者が不在な場所でなく、他者との関係という場におき直してみること(注1)」として、冒頭でふれた臨床哲学研究室の立ち上げに尽力した大阪大学の鷲田清一教授(当時)らが興した学問分野です。これまでに扱われてきたテーマとして、医療やケア、教育があります。普遍的原理を現実に適用するのではなく、現場が抱える問題をボトムアップ式で考えながら思索を深めていくのが臨床哲学ならではの方法だそうです。
 臨床哲学における「対話(哲学対話)」の場の例として、ひとつのテーマについて居合わせた人たちが話して、聴いて、考える哲学カフェがあります。哲学カフェ自体は臨床哲学とは全く関係なくフランスではじまり、臨床哲学研究室の教員や院生がそれを始めたのも偶然と言われていますが、松川さんは、他者と思考を深めることを志す臨床哲学の実践者が、哲学カフェという対話の場に注目し、それを独自のやり方で14年も続けていることは偶然ではないだろうと考えているそうです。「これってどういうことなんだろう?」という身近なふとした問いが全てテーマになる哲学カフェでは、知らないことを知るための問いではなく、知っていることを改めて問うような問いが立てられ、人々は年齢や職業に関わらず対等に話し合います。こうした哲学対話を通じて、問題をシェアすることには一つの大きな意義がありますが、まとまった結論に達する必要はなく、臨床哲学者が進行役として参加者に自らの問いの更新を常に促す中で、人々は自分の考えをメタ的な視点で捉えるようになっていくそうです。「こうした場は他者とともに考える姿勢を育み、その蓄積を通して、様々な問題に対峙するための基礎体力とでも言えるものが社会に培われていく」という松川さんのコメントが印象的でした。
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哲学カフェ「女性専用車両は差別か」(2009年7月8日 アートエリアB1、写真提供=松川絵里氏)

 ここでは臨床哲学を「対話」との関わりにおいてのみしか紹介できていないので、もしかしたら「臨床哲学者って、街に出てその辺の人と話すだけなの?」などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんそうではありません。大阪大学大学院文学研究科・文学部のウェブサイトによると、「大阪大学の臨床哲学では、欧米および近代日本の倫理思想、道徳理論や現代の社会哲学・文化理論を精密に解読・批評するとともに、そこに表現されている問いや概念を社会の具体的なコンテクストに再び置き直して問うこと、また、社会のさまざまな場所で潜在的に問題となっていることがらを、社会のなかで現に生きている人たちとの議論を通じて掘り起こし、問いや問題として定式化すること、に取り組んでいます」(注2)。つまり臨床哲学とは、これまでに積み重なっている思想や理論を私たちが生きる具体的な状況から問い直す学問なのです。



●サステイナビリティ・サイエンスとは
 次に、サステイナビリティ・サイエンスに話を移しましょう。文字面から受ける印象通り、こちらは今日的かつ地域からグローバルな問題まで扱う幅広い学問分野です。
 サステイナビリティは、「持続可能性」と訳される言葉で、その概念は、1987年の国連ブルントラント報告書「我らが共通の未来」(Our Common Future注3)において「持続可能な開発」(Sustainable Development)が定義されてから広く知られるところとなりました。気候変動(地球温暖化)やエネルギー等の資源の枯渇、水や食料問題、貧困の問題(南北問題)等、人類の生存基盤・持続性を脅かす地球規模の諸課題が複雑に絡み合っている現在、これらの課題の因果関係を俯瞰したうえで持続可能な社会を創るための新しい学問体系の創生とその実践が急がれています。こうした背景のもとに生まれたのがサステイナビリティ・サイエンスです。
 環境問題はいまそこに見えている個別の問題を解決することであるのに対して、持続可能社会の形成は、環境をよくするだけでなく、社会経済的な公平性(南北問題の解決など)も含めた多元的概念(実際持続可能社会の定義は数多くあるといわれている)を視野に入れて社会(未来)を作っていくという、まさに未来・将来を扱うという点で大きく異なるようです。
 また、上述の報告書「我らが共通の未来」において、持続可能な発展とは"将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発"であるとされているように、そこでは世代間公平性を考慮すること、つまり時間軸が導入されます。加えて、社会形成の基盤となる価値観や規範性も重視されます。
 多元的概念、時間軸、価値観や規範性というキーワードを見ただけでも、持続可能社会という「未来」を形成していく上で、将来に関する様々な"不確実性"の存在が常に大きく立ちはだかることは容易に推察されます。特に、未来社会のあるべき姿(ビジョン)というマクロな目標と、その目標に向かって社会変革・移行のために必要と考えられる様々な施策・対策・技術といった個別対策(ミクロレベルのシーズ)の間には大きなギャップが存在しており、このギャップを埋めていく過程においても様々な"不確実性"が存在しているのです。大阪大学環境イノベーションデザインセンターでは、サステイナビリティ・サイエンスのアプローチの1つとして、両者の距離・乖離を埋めるために、メゾ(中間)レベルでの構造化、つまり様々な施策・シーズを構造化して、戦略的にビジョンにつなげるための研究をしています。その過程において、政策担当者、研究者・技術者、市民等の多様な主体の参画・合意形成のプロセスが求められており、そこでは「対話」が極めて重要な要素・目的であると同時にツールでもあります。また、持続可能社会形成に向けた多様な主体間の対話を可能とする社会的仕組みの構築が必要だと考えられています。「対話」の形の一例としては、多様な人々が意見を出し合って未来ビジョンについて議論をおこなう例や、将来シナリオ構築に関連する取り組みなどが全国でもすこしずつ始まっています。今後は、描かれたビジョンをどう達成し、社会移行をどう実現するのか、その方法と実践を支えるための協働知が求められており、そこでの対話がまずます重要になるのではないか、ということでした。

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左: シーズとマクロレベルのビジョンには距離がある。単純にシーズA・B・・を積み上げればビジョンに到達するわけではない。
右: 中間(メゾ)レベルで、社会の中でシーズを位置付けて、戦略的に組み合わせることによって中長期のビジョンを達成するための構造化が本来必要。

(©原 圭史郎氏/大阪大学環境イノベーションデザインセンター)

 「対話」以外の部分のサステイナビリティ・サイエンスについても、大阪大学環境イノベーションデザインセンターのウェブサイトを引用しながら少し補足説明させていただくと、「太陽光利用、燃料電池、熱電変換技術、グリーンITなどといった、大学が有する世界トップレベルの科学技術シーズ群をケースに、これらの個別の研究シーズや技術システムを、マクロビジョン(低炭素社会など)に効果的に結び付けるための理論的、実践的研究を行います。ビジョンから誘導される優先的な研究領域・技術開発領域の特定、技術普及シナリオとロードマップの作成、技術の多元的評価・サステイナビリティ・アセスメント、技術システムの社会実装と産業化、などの観点から研究を行うなかで、メゾ領域研究を推進しています」(注4)。工学的なところをベースの1つとして、学際的な展開を進めておられるのですね。



●二つの学問分野における「対話」--未来に向けての種まきとしての側面
 最後に臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンス、それぞれの学問分野における「対話」を改めて比べてみましょう。
 「対話」の性質は、2つの学問分野では大きく異なります。臨床哲学における哲学対話(哲学カフェ)は、研究やアウトリーチを目的としているのではなく、対話を通じてその場に居合わせた人それぞれが思考を深めること自体が目的です。一方のサステイナビリティ・サイエンスにおける「対話」は、持続可能社会への途上で多様な主体が参加して合意形成を図ったり知恵(協働知)を生み出す場として位置づけられるため、よりよい「対話」のあり方が研究対象となっています。
 一方、原さんが、サステイナビリティ・サイエンスは複雑に絡み合った様々な課題をまずは俯瞰的に理解することが重要であることから、「世阿弥の言葉として定着している「離見の見(客席から見ている観客の目で自分を見る:すなわち自分固有の視点枠組みを一度はずし、対象物を極めて客観的に見つめる姿勢)」という言葉はサステイナビリティの文脈でも通じるものがある」(注5)というコメントをされた時、松川さんは、常にメタな視点で問いを更新する臨床哲学の営みとつながるものを感じたようです。臨床哲学の「メタ」と、サステイナビリティ・サイエンスの「メゾ」という2つのキーワードに、両学問分野における「対話」の接点が見えました。
 臨床哲学とサステイナビリティ・サイエンスは、それぞれ社会に向けて提供する知見や技術(という言葉が適切かわかりませんが)が違っても、広い意味での持続可能社会の実現に向けて、「対話」を通じてコツコツ種まきをしている学問分野なのかもしれない、そんな印象を抱いています。




(川人よし恵/大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室URAチーム)

注1 鷲田清一(1999)『「聴く」ことの力--臨床哲学試論』29.
注2 大阪大学大学院文学研究科・文学部ウェブサイト研究科専門分野・コース紹介/臨床哲学
https://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/academics/graduate-course/g-rinsho
注3 英語による全文資料http://www.un-documents.net/our-common-future.pdf
平成15年 環境省 環境基本問題懇談会(第2回)資料4『Our Common Future(邦題:我ら共有の未来)』 概要https://www.env.go.jp/council/21kankyo-k/y210-02/ref_04.pdf
注4 大阪大学環境イノベーションデザインセンターウェブサイト
http://www.ceids.osaka-u.ac.jp/reserch/
注5 ©Sato J, Onuki M and Mino T





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【2】国際シンポジウムでまかれた種のその後
  ―大阪大学国際合同会議助成のフォローアップを通じて考えたこと
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 大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室URAチームは、"世界トップ10の大学"に向けた学内の支援策をいくつか担当しています。筆者は 平成25年度後期から始まった大阪大学国際合同会議(シンポジウム)助成(平成25年度大阪大学国際シンポジウム助成)の主担当をしています。以前本メルマガvol.5で、国際シンポジウムの開催からなにを産み出すことができるか、また、国際シンポジウムの仕掛けとURAの動きという観点から報告したように、「シンポジウムとその効果」は、 筆者がURAになってから注目し続けているテーマです。


 この学内助成は、研究学会の開催ではなく、大阪大学の研究の国際展開、例えば、国際共同研究や合同調査、若手の育成などにつながるような大阪大学 と海外の研究機関の研究者による規模を問わない国際シンポジウム・セミナー・会議(ここではまとめて国際シンポジウムと呼びます)への支援です。現在までに3回の学内公募を行い、 シンポジウム開催後に学内に波及効果をもたらすことが期待される計画を 合計25件採択し、助成を行ってきました。我々がシンポジウムの企画や運営を直接支援することは基本的にはありませんが、必要に応じて状況をフォローアップしています。また、主催した研究者には、国際シンポジウム開催3か月後に「実施報告書」、6か月後に「その後の効果報告書」を提出いただき、助成した国際シンポジウムの効果を意識的に追うようにしています。


 平成25年度後期開催の国際シンポジウム(10件:人文社会学系4件、工学系3件、生命科学系3件)の報告書をまとめる中、国際シンポジウムのもたらす効果として以下のような動きが生まれていることがわかりました。


<シンポジウム後に生まれた動き>  ( )内=該当するシンポジウムの研究分野
1.publication:学術書、学術ジャーナルの特集記事、論集、論集の出版、研究室紀要の特別号 等(人文社会学系)
2.共同研究の開始:世界的第一人者との共同研究の開始、コンソーシアムを組み研究資金の申請に着手 等 (工学系、生命科学系)
3.その分野で世界をけん引:国際的な研究ネットワークの中心的な存在としての体制整備とそのアピール(人文社会学系)
4.学術交流協定締結:海外の大学との学術交流協定締結に向けた動き(人文社会学系)
5.相手機関の教員の大阪大学との更なる関わり:クロスアポイントメント制度の活用、招聘教員、特任教員として大阪大学の一員に(人文社会学系)
6.次回のシンポジウムに向けた準備:第2回の開催の決定、今回のノウハウを活かした次のシンポジウムの計画、若手をメインとしたシンポジウムの開催の決定(人文社会学系、工学系、生命科学系)
7.大学院生の変化:国際会議での経験から留学に向けて自信を獲得、英語討論スキルのための自己研鑽に着手、このような機会の継続的な提供を望む声 等(人文社会学系、工学系、生命科学系)


 以上のことから、各シンポジウムが研究の国際展開に向けた"種まき"の場となり、それぞれの種から少しずつ芽が出始めていることがうかがえます。

 シンポジウムのもたらす効果について、経験から知っている、上記の動きもなんとなく予想できるという方も多いかもしれません。しかし、大阪大学のような研究型総合大学では、あらゆる分野における動向を実際に把握することは至難の業。URAのような横糸的存在が、地道に実例を収集し 、予想ではなく実際に何がおこっているかの把握に努め、情報やノウハウの蓄積をすることは、支援内容を充実させるためにも、大学がマネジメントを行う上でも強みとなっていくのではないでしょうか。

 筆者は最近、小さな畑を借りて野菜作りを始めました。こんな野菜を作ってこれが食べたいというイメージを実現させるためには、種をまくだけではなく、それに合わせて土壌を耕し、手間をかけ、見守らねばなりません。これからも種をまく研究者の畑に大きな実が結ぶよう、そしてそれが大阪大学の更なる発展につながるよう、我々URAもこつこつと土を作り、研究者とともに育てていけるような存在でありたいです。

 大阪大学国際合同会議(シンポジウム)助成は来年度以降も継続の予定です。今後も開催されるシンポジウムに関して同様に情報収集を行い、実例の蓄積と分析を続けます。


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(望月麻友美/大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 URAチーム)


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【3】URAチームによるアウトリーチ活動の支援の取り組みを紹介します。
  ―大学における種まきの観点から
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 去る9 月、北海道大学で行われた第4回 URAシンポジウム/第6回 RA研究会合同大会のポスターセッションで、大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室URAチームのアウトリーチ活動支援業務を紹介する機会を頂きました。会場で声をかけて頂いた方、またセッションを企画運営された方々にあらためてお礼を申し上げます。本稿では、セッションを通して新たに思い至った点などを踏まえ若干の説明を加えながら、そのときのポスターを皆様にごらん頂きたく存じます。


20140918_oura_outreach.jpgクリックするとPDFでご覧いただけます。

サービスとしてのアウトリーチ活動支援

 この2年間で、岩崎・川人(URAチーム・アウトリーチ担当)が関わらせていただいた案件は、サイエンスカフェのような対話型イベントや大小講演会など企画と集客が柱となるもの、ウェブサイト開設など制作実務のウェイトが高い案件、雑誌やウェブなど先方メディアとの折衝が必要なものなど多岐にわたります。ユーザー※ の所属をみると、部局あるいは時限プロジェクトなど様々ですし、その動機、背景、リソース(投下できるヒト・カネ・モノ)となるとさらに多様です。こうした個々の案件に対して状況に応じたノウハウを提供することが、サービスとしてのアウトリーチ活動支援です。
※ URAのアウトリーチ活動支援サービスを利用する人や組織。研究者本人の場合もあるが、主には研究者が所属する部局の担当者。


 ノウハウ提供といっても、マニュアルを渡して終わりではありませんし、ユーザーからの要望すべてに着手しているわけではありません。私たちは3年間の時限でURA整備事業に取り組んでおり、それはURAを大学に根付くよう努めながら、自らの手がける事業の可能性を検証する作業です。だから要望の出たアウトリーチの支援の仕事が、本部所属のURAとして(いま)やるべきことの枠内に入るのかどうか、またそれは将来の事業性をみてもやれることなのか、そのつど組織としての判断を入れています。まずはやるべきことを、次には出来ることを、そして最後に、将来に渡ってやりたいこととの重なりを見て支援に取り組んでいます。


場としてのアウトリーチ活動支援とOJTの意味するところ

 私たちはアウトリーチ活動の支援を、可能な限り研究者が所属する部局のサポート担当者に入ってもらって、OJT(On the Job Training)の場を設定してから行っています。教職員合わせて6,000 人を超える組織の津々浦々で、研究者が望めばいつでもアウトリーチ活動のサポートを受けられる状況を目指すなら、既に大阪大学で働いている人たちの中に、自分の仕事の領域を(アウトリーチのサポート方向に)広げようと考える人が、ある一定数いるのが望ましいからです。

 そもそもアウトリーチ活動の相手も方法も年々変化しますから、"今日の専門家"を大量に投入したところで、数年先には入れ替えが必要になるのかもしれません。戦力の逐次投下には終わりがないので私たちはこの考え方を採用せず、代わりに適度なトレーニングを積み重ねる方向を目指しています。

 ではOJTのTの対象は、いったい誰を指しているのでしょうか。私たちURAがtrainerで、ユーザーが traineeでしょうか。そうではありません。まったく違います。私と川人について言えば、二人ともそれぞれ大阪大学ではない別の場所で現在の職務遂行を支える基本的な能力を身につけました。私たちがこの場所でURAとして仕事をするためには、まず私たち自身に大阪大学を理解するための時間と場所が必要です。アウトリーチの活動を行うスキルが私たちにはありますから、ノウハウを提供します。同時にこの仕事を通して、大阪大学の人と歴史、実力と個性を肌で感じて学んでいます。つまり、このOJTには、固定した役割の trainer が存在せず、大阪大学に以前からいる人と新しく参加した私たちとの間で双方向的な トレーニングが行われています。こうしたことが種まきであり、新たな仕事や別の次元につながっていると、私は考えています。




(岩崎琢哉/大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 URAチーム)


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【4】「第4回URAシンポジウム・第6回RA研究会合同大会」開催報告
  ―URAコミュニティの集いの場を考える
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 文部科学省「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステム整備」(リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備)事業(以下:URAシステム整備事業)実施機関の活動の成果発信とリサーチ・アドミニストレーション実務者が中心に集まり情報交換、ディスカッションすることを目的とする「第4回URAシンポジウム」が、RA協議会設立準備委員会が主催する「第6回RA研究会」と昨年に引き続き合同大会として9月17日、18日の2日間、北海道大学学術交流会館で開催され、全国からリサーチ・アドミニストレーターや事務系職員等の研究支援関係者が一同に会しました。
 会議全体の参加者数は昨年より少し多い510名、所属機関数は125機関と報告されています。会場の大きさの都合で定員数を限定せざるを得なかったようですが、参加募集を始めてから申込が定員に達したのが早かったそうで、この大会に対する関心と期待が年々高まっていると言えます。


 大会ではURAシンポジウムおよびRA研究会のそれぞれの企画の分科会の外に、研究支援に関連する団体や企業が企画する分科会も行なわれ、全部で20セッションが開かれました。同時に5〜6のセッションが行なわれ、どの会場も殆ど満席で熱のこもった討論が行なわれ、会場によっては席が足らなくてあふれたこともありました。
 またポスターセッションとして「URAシステム整備事業」採択校の事業成果の15件とRA研究会が募集したポスター66件が展示され、意見交換が行なわれました。


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 今年度は平成23年度に始まった「URAシステム整備事業」のURAシステム整備の最終年度にあたり、実施している各大学の取組みの成果が形となって現れつつありました。またリサーチ・アドミニストレーターの組織や個人として活動が本格的に行なわれてその経験が蓄積され、また将来の取組みついての見通しも具体性があるものになっているという印象を受けました。そのため分科会やポスターセッションでの意見交換もこれまでより土台がしっかりした、充実したものだったと思います。


 休憩時間や懇親会もふくめて大会全体を通じて多くのリサーチ・アドミニストレーターが話し合うことができ、お互いに刺激になったり、新しい着想のヒントになったり、そして慰めになったりで、色んな効果が生まれる交流が進んだ様子でした。
 交流といえば、2日目の全体セッションで行なわれたグループ・ディスカッションに先立ってお昼休みに"ランチピクニック"が予定されていました。筆者は参加できませんでしたが、堅苦しくない雰囲気で話し合う機会として面白い企画だと思いました。しかし当日は雨天のために屋外のきれいなキャンパスに出られなかったので生憎でしたが。


 大会最後のセッションでは、リサーチ・アドミニストレーターの全国ネットワーク構築をめざして1年前から活動をしているRAネットワーク協議会準備委員会のこれまでの検討経過とこれからの計画が紹介され、大会参加者に賛同・参画を求める呼びかけが行なわれました。


 筆者のような古手のリサーチ・アドミニストレーターが何年か前に描いていた研究支援者の姿、つまり大学などの研究機関の中で研究推進に貢献して立場が認められ、全国の研究支援者が情報交換や協力し合うコミュニティを形成して新しい人材が育ち、研究活動全体を活性化する、という姿が現実的になってきたと感じさせる記憶に残る大会でした。


 大会の資料が北海道大学の次のホームページに掲載されていますのでご参照ください。
ホームページURL http://mvs.cris.hokudai.ac.jp/ura_sympo/index.html



(宮田知幸/大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室URAチーム)


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【5】ワークショップ「2050年の課題を読み解く:住まいと先端技術」の経験から
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先日、文部科学省科学技術・学術審議会「総合政策特別委員会」で配付された資料を見て驚いたことがあります。その審議会に提出された(独)科学技術振興機構(以下、JST)の提言「わが国の科学技術システムの飛躍的かつ効果的な発展に向けて」(中間とりまとめ)の中で、JSTが新しい価値の創造として社会的価値を筆頭に、産業的価値、科学技術的価値、人の価値と挙げていました。科学技術の振興を掲げているJSTが社会への価値還元を第一にうたっていたことに、「えーっ」と大きな声をあげそうになりました。その時に、学内のある研究者が「さきがけのプロジェクト評価で『この研究は社会へのどのような展開が考えられるのか』ということを再三問われた」と話をしていたことも思い出しました。


これまで、研究者は論文等研究者コミュニティで評価される成果である科学的価値の創出が求められていましたが、研究者コミュニティの外のステークホルダーから社会的価値の創出或いは創出に資する成果も求められているのでしょう(社会的価値とはなにかという議論があると思いますがあえてここではふれません)。多額の税金によって支えられている研究開発の受益者は誰なのかという問いを投げかけられています。


このような社会の変遷の中で、研究者個人が社会的価値とはなにかということにについてより深く考えるきっかけを提供することもURAとしてできるのではないかと考え、この秋に2回連続のワークショップ「2050年の課題を読み解く」を企画しました(第1回目「住まいと先端技術」をテーマに10月17日開催。第2回目は「遊びと先端技術」をテーマに12月上旬を予定)。本ワークショップでは、テクノロジーをあつかう研究者と、特定(特に高齢者支援)の課題解決を実践するNPO関係者という、いずれも30代から40代を中心とする参加者が、ヒトとヒト、ヒトとモノ、情報や場の管理運用のあり方などについて議論を行っています。


参加された研究者からは「<ヒトとモノ>というキーワードが気になって参加をした」「これから行おうとしている研究のニーズについて考えたい」などという参加動機が聞かれました。正直、企画者としては、NPOの現場の方々と基礎研究をされている研究者の方々の議論がかみ合うかどうかが気がかりな点ではありましたが、実際には予想を超えて参加者同士が異業種・異分野であるそれぞれの話に刺激を受けていた様子でした。参加者向けアンケート回答でも新たな気づきとして、研究者から「自分の固定観念が強いこと」「自分の知らない取組を知れた」という声がありました。また、大阪南部のある地域での2050年を見据えた課題や高齢者支援現場から考える将来の課題が具体的に示されたことで「これからの社会の様子について具体的なイメージがつかめた」、「人の価値観とかかわりのある問題が多いと感じた」或いは「既存のテクノロジーで問題の多くを解決できそう」といったご意見も見られました。一方、NPOの方からは、「普段接することのない研究者(大学を含む)との交流が新鮮だった」という驚きと楽しさが入り混じった感想や、「議論だけではなく、ここから課題を解決するプロジェクトをつくりたい」というなにか新しい具体的なかたちにつなげることの重要性を指摘したコメントも頂きました。


今回の企画において、2050年の課題を考える際に統計データを示すのではなく、あくまでその課題解決にむかって実践をされている現場からの声と研究現場の声が直接交わる場としたいと心掛けています。結果として、評論家的な意見やコメントではなく、実践であれ研究であれ、自らが手を動かし汗を流して得ている情報や感じたことを共有することが刺激となり、お互いのヒントにつながったと感じています。具体的な課題に対して、研究者自身の専門的知見から解決策について考えることが、これから社会的価値の創出につながっていくことと思います。


ではなぜ、このような場をURAが率先して提供するのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。その点についてはまた別の機会に文章をまとめることができればと思っています。



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(福島杏子/大阪大学 大型教育研究プロジェクト支援室 URAチーム)


参考:
総合政策特別委員会(第4回)配布資料「わが国の科学技術システムの飛躍的かつ効果的な発展に向けて」 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu22/siryo/__icsFiles/afieldfile/2014/10/06/1352234_10.pdf




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【6】文部科学省「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備」(リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備)事業進捗状況評価結果が公表されました
  ―より良いリサーチ・アドミニストレーターのシステムを目指して―
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 大阪大学は、文部科学省「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステム整備」(リサーチ・アドミニストレーションシステムの整備)事業の平成24年度開始機関として選定され、3年度計画のもとに学内の制度、組織の整備を進めるとともに、研究支援活動を行なっています。


 この活動の平成24年度〜25年度の進捗状況評価の結果が文部科学省から公表されました。今回、大阪大学は「事業全体として順調に進展しており、他機関の参考となる先進的取組が進展しているなど優れた進捗状況と判断する」という評価をいただきました。この評価にリサーチ・アドミニストレーター及び関係者一同は大きな励ましをいただいたと感じています。


 ただ、「大学本部のURAと部局のURAとの関係、URAの昇任と評価の制度設計については、一層の整備を期待したい」というコメントもありました。これらの点については、今年度重点的に取り組んでおり、順次、本メルマガ等でもご報告できると思っていますので、ご期待ください。


 今後も、今回の文部科学省の評価コメントを始めとする学内、学外からのご意見に注意しつつ、大阪大学の研究活動の一層の活性化に貢献することを目指して、リサーチ・アドミニストレーターのシステムの整備を進めてまいります。
 引き続きご指導とご協力をお願いいたします。


事業進捗状況評価についての詳しい情報は次の文部科学省のホームページをご覧下さい。
http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/1352470.htm




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【7】高尾正敏URAによるエッセイ「先端技術開発と錢探技術開発」
   技術移転のダイナミクスと揺らぎ効果-ステージゲートと左手の法則-
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 イノベーションのもととなる技術開発を、基礎研究、応用研究、事業化開発、製品化と市場導入、さらに社会改革へ向けてのシーケンスの中で、ステージゲートの有用性と、ステージアップを繋げていく過程で、統一的なマネージメントとしてするべきことを、物理帝国主義の立場からのガイドラインとして提示する。基本コンセプトはシュンペーターの「新結合」「静態、動態」、および南部陽一郎の「自発的対称性の破れ」に基づいているが、新たな独自提案も行う。例として、基礎研究と応用研究の間での「揺らぎ」に基づく初期的な出会いの生成と、出会い後の意気投合と協同作業舞台へ移行を促進する駆動力創成を「技術移転の左手の法則」として示し、その意義についても論じる。
 従来の技術移転モデルの吟味と共に、新たに提案するモデルの差異についても検討する。従来モデルは、研究開発のリニアモデルとして理解されて来ているが、現在は送り手も受け手も複数化してきており、単純なリニアモデルでは間尺に合わないことを理解した上で、関連のモデルについても言及する。時代の要請を満たすためには、新たに技術の送り手「先端技術開発」と受け手「錢探技術開発」が、ミッションが直交しているにも拘わらず、技術移転が効率よく可能になる手段について議論する。特に双方が十分な相互作用することが重要であることも示す。提案モデルは、理工系の技術移転のほか、理工系と人文・社会科学系、基礎医学と臨床医学、数学と金融工学等のミッションが直交していると見なせる対象にも汎用的に適用可能である。



(高尾正敏/大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室 URAチーム)



本文はPDF形式でお読みいただけます。
pdficon_large.pngOU-URA-mailmag-201410-essay.pdf




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【8】池田雅夫URA・副学長による随筆「研究の極意」が「生産と技術 第66巻 第4号」に掲載されました。
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http://www6.ocn.ne.jp/~seisan/664/664-02.pdf
(「生産と技術 第66巻 第4号」にリンク)


大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室統括マネージャーの池田雅夫URAが、研究室を古武道における稽古場(道場)になぞらえて、「研究の極意」を語っています。システム制御分野の研究者として、また、URAとして、計40年以上にわたる経験から到達した極意とは。




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【9】大阪大学「インタラクティブ物質科学・カデットプログラム」だより
  ~理研−東大−阪大ジョイントセミナー「創発物質科学と未来開拓」を開催しました。
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 10月17日、18日大阪大学中之島センターにて理研-東大-阪大ジョイントセミナーが開催されました。日本の物理と化学の基礎科学を推進する理化学研究所(和光・播磨)、東京大学(本郷・柏)、大阪大学(豊中・吹田)のトップ研究者21名が一同に会し、約100名の参加者とともに議論と交流を深めました。


 また、物質科学の未来の担い手として、文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された東京大学「統合物質科学リーダー養成プログラム(MERIT)」および大阪大学「インタラクティブ物質科学・カデットプログラム(CADET)」に学ぶ履修生も、世界一流の研究者との議論に参加した他、「ポスター発表で対決」という形で相互交流を図りました。


 筆者は、カデットプログラムのシニアメンターとして、従来の大学運営では取り扱ってこなかったような経営的視点でリーディング大学院の運営をお手伝いしたり、学生教育についても、企業研究者の視点を取り込んだ授業やセミナーを通して社会人としての嗜みへの気付きを促す役割を担っています。


 今回のセミナーは、物質科学の未来を担う履修生達には大いに刺激になりました。



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(飯島賢二/大阪大学未来戦略機構 第三部門(インタラクティブ物質科学・カデットプログラム)特任教授)


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【10】URA関係イベント情報
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第8回科学技術政策セミナー「研究助成機関における戦略と大学における研究・実務とのつながり」
2014年11月14日(金)17時30分〜19時30分、終了後に情報交換会を予定
大阪大学吹田キャンパス テクノアライアンス棟 1F 交流サロン
要事前申込、情報交換会は参加費500円が必要
科学技術振興機構(JST)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から、それぞれ戦略を考える部署の方をお招きし、戦略目標を検討するプロセスなどをうかがいながら大学の実務とどう関係するのかについて考えます。



大阪大学学術研究機構会議「研究ときめき*カフェ」
2014年10月10日(金)~12月5日(金)、全5回
うめきた・グランフロント大阪 ナレッジサロン(北館7階)
無料、要事前申込




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【11】大阪大学ホットトピック
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「大阪大学の集い」(東京)を12月5日(金)に開催します。


「世界適塾」構想に関する学内説明会を開催


〇y副学長2名を任命


平成26年度大阪大学未来トーク(第13回~第16回)を10月~1月に開催します。


マチカネワニ化石発見50周年記念大阪大学シンポジウム「マチカネワニ・サミット2014」を11月16日(日)に開催します。


〇最新の研究の成果リリース
細胞の中に自在に金のナノ粒子を作る技術を開発 さまざまな生体反応の計測に応用が可能 2014年10月9日
脳の発達期、感覚刺激に応じて神経回路を強化する仕組みを発見 子どもの脳発達における環境要因の役割解明に新たな発見 2014年10月7日
硫酸性温泉紅藻が強酸性条件下でレアアースを効率的に吸収する 2014年10月1日
世界初!化学反応による材料の直接的な接合を実現! 幅広い環境で安定に接着! 2014年9月29日
オフィスチェアが議論をチェック 議論の盛り上がりを客観的に分析できる椅子型デバイス 2014年9月24日




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【12】次号のお知らせ(予告なく変更する可能性があります)
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大阪大学の本部と部局、それぞれの海外展開について、いくつかの話題をご紹介します。



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2017年2月 4日(土) 更新(担当:URA 川人 )