大阪大学 経営企画オフィス URA部門

二頁だけの読書会vol.9
性を管理する帝国
-なぜ近代公娼制度は長く存続したのか-

本のとある見開き二頁をきっかけに、大阪大学の研究成果を参加者のみなさんと分かち合い、学び合うプログラムです。

大阪大学の研究者が参加者の方々とのコミュニケーションを通じて、研究上の発想を柔軟にしたり新たな研究アイデアを生み出すことを期待し、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施するものです。

ゲスト:林 葉子(大阪大学大学院文学研究科 招へい研究員)

日本では終戦まで廃されることのなかった巨大な暴力装置、近代公娼制度。明治期からの富国強兵政策のもとで、近世の公娼制度を再編する形で整備されたこの性売買管理のシステムをめぐっては、再編当初からその非人道性が指摘され、国内外で賛否両論の大論争が巻き起こっていました。当時の人々は、公娼制度や遊廓での性売買について、どのように捉えていたのでしょうか?その制度のもとで、女性たちはどのように生きていたのでしょうか?廃娼運動が次第に勢力を増していく中でも公娼制度が維持されることになった理由について、史料を紹介しながら参加者の皆様と一緒に考えます。


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二頁だけの読書会vol.9チラシ(PDF)


日時:2017年9月9日(土)14時~16時(開場13時30分)

会場:りそな銀行梅田支店 プライベートサロン Reラグゼ セミナールーム
(大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー24階)

参加費:無料

定員:先着順30名(要事前申込、定員になり次第受付〆切)

事前申込方法:8月4日(金)21時より、本ページから先着順で申込を受け付けます。

⇒満席となりましたので、受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございます。お申込みいただいた方の参加の可否については、後ほどメールでご連絡差し上げます。




主催:大阪大学経営企画オフィス URA部門
共催:大阪大学出版会、株式会社りそな銀行
協力:大阪大学クリエイティブユニット、大阪大学21世紀懐徳堂


問合せ先:大阪大学経営企画オフィス URA部門
info-ura@lserp.osaka-u.ac.jp




◎本の紹介

『性を管理する帝国-公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動』
林 葉子(著)大阪大学出版会 、2017年、A5判上製本


(本の概要)
日本における公娼制度とその存廃をめぐる議論の歴史を、徹底的な史料の裏付けのもとに再検討、学術的に、世界史的な視野から捉え直す。近代公娼制度が帝国の軍隊を維持するための性病対策であったことを重視し、それに関する「衛生」論が、階層を問わず、当時の人々に広く浸透していった経緯を明らかにした。廃娼運動が進められていく過程で形作られた家族観や、娼婦への人権侵害に関する議論の時代的変化についても詳述する。

関連図書(上記以外)

福田眞人・鈴木則子編『日本梅毒史の研究-医療・社会・国家』思文閣出版、2005年
小野沢あかね『近代日本社会と公娼制度-民衆史と国際関係史の視点から』吉川弘文館、2010年
森光子『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』朝日文庫、2010年

2017年9月21日(木) 更新(担当:URA川人 )