URA MAIL MAGAZINE vol.76
「今年も来てます!科研費の季節」特集
「研究者の自由な発想や好奇心に基づく研究」を支援する唯一の競争的研究費であるとされている科研費は、すべての分野にとって非常に重要な研究費です。記憶に新しい大改革「科研費審査システム改革2018」の後も、より良い制度として持続・発展していくために、科研費は継続的に審議・見直しが図られています。今年度は、審査区分表の改正や「若手研究」に関する重複制限の更なる緩和が進められています。
今号では、そんな科研費の最新の動向や、学内向けの各種科研費応募支援施策などをまとめてお届けします。
今年度URA部門に新しく加わった3人のURAもご紹介します。
ぜひご高覧ください!
■INDEX
- 科研費の動向について
- ご存知ですか?大阪大学の科研費申請支援制度いろいろ
- PI人件費・バイアウト経費について
- 大阪大学における英語論文関連支援メニューの紹介
- 大阪大学経営企画オフィスURA部門に新しいURAが3人着任しました!
- 大阪大学ホットトピック
●第4回 住友化学高度情報人材育成奨学金授与式が開催されました!
●『宿主-病原微生物相互作用の理解に基づくワクチン開発拠点』 ~AMED「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」に採択~
●JST共創の場形成支援プログラム 大阪大学フォトニクス生命工学研究開発拠点キックオフシンポジウム 異分野融合型研究開発推進支援事業シンポジウム ~ ひとりひとりが健やかに輝く、いのちに優しいフォトニクス社会 ~を開催しました
● 李 守宰 教授 及び Jung Keun Ahn教授への「Osaka University Global Alumni Fellow」授与式を執り行いました
●凄いぞ阪大生!第23回課外活動総長賞の表彰式を開催
●マレーシア科学大学(USM)とASEANキャンパス設置に係る調印式を実施
●「大阪大学創立90周年・大阪外国語大学創立100周年 記念式典・記念講演会」の動画を期間限定で公開します
●The University of Melbourne(UoM)との戦略的パートナーシップ協定 調印式を実施
●最新の研究の成果リリース
【1】科研費の動向について
昭和43年に開始した科学研究費助成事業(以下「科研費」という。)は、人文学、社会科学から自然科学までの全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする競争的研究費であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。
平成30(2018)年度採択分より、新たな審査区分および審査方式の導入を中心とした抜本的な見直し、いわゆる「科研費審査システム改革2018(科研費改革2018)」が実施されました。この後も、第6期科学技術・イノベーション基本計画の下、見直し、制度の改善が続いています。
本稿では、文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会第11期研究費部会(以下「第11期研究費部会」という。)での議論等を踏まえ、令和5 (2023) 年度科研費の公募に係る制度改善等のうち、審査区分表の改正など主な5つをご紹介します。
●審査区分表の改正
<小区分の「内容の例」の見直し>
令和5 (2023) 年度公募では、全306小区分のうち、約31%を占める96区分の内容の例について見直しが行われ、具体的には195単語が追加、220単語が削除された「審査区分表」が適用されます。どの区分を選択し応募するかは、採択を目指す上で非常に重要な要素の一つになると考えられますので、複数回以上の応募・採択経験をお持ちの方におかれても、「審査区分表」の中の「内容の例」は十分にご確認ください。
<「基盤研究(B)」における複数の小区分での合同審査の実施>
また、「基盤研究(B)」において著しく応募件数の少ない状況にある一部の小区分については、複数の小区分での合同審査が実施されることとなりました。応募件数が少ないと見込まれる小区分へ応募を予定されている場合は、従来よりも幅広い分野の専門家による審査となる可能性があるため、注意が必要です。
詳しくは以下のリンク先でご確認ください。
◎JSPS科研費ホームページ「審査区分表等」
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/02_koubo/shinsakubun.html
●若手研究者支援の充実
若手研究者のステップアップの可能性を高めるため、重複受給及び受給できる研究種目がさらに広がります。すでに「若手研究(2回目)」の新規応募にあたっては、令和2年度公募より基盤研究(S・A・B)との重複応募が可とされていますが、令和5年度公募からは、新たに「挑戦的研究(開拓)」との重複応募及び重複受給が可能となります。「若手研究(2回目)」の新規応募を予定されている方は、是非、上記研究種目へのご応募もご検討ください。
●「挑戦的研究」の事前の選考による審査結果の通知
令和4年度公募では、「挑戦的研究」の採択・不採択の審査結果通知が6月下旬で、他の研究種目に比べて遅れた時期となっていました。令和5年度公募では、「挑戦的研究」独自の「事前の選考」(※)による審査の終了後、不採択の場合は、審査結果が2月下旬頃に科研費電子申請システムの応募・審査システムの審査結果通知画面上で通知されることになりました。
これは、事前の選考で早めに不採択になったということが判明しているのであれば、その状況を知らせてほしい、早めに不採択が分かればその構想を別の課題や他の事業などに応用していくことができるのではないかといった、研究者からの要望に応えるものです。
※「挑戦的研究」では、全審査委員で総合審査を実施するのに適切な課題数に絞り込むため、1段階目の書面審査の前に「研究計画調書(概要版)」のみによる事前の選考を行います。(応募件数が少ない場合、事前の選考は行いません。)
●公募、審査結果通知の早期化
令和4年度公募から、「基盤研究(B・C)」、「若手研究」においては、2月に審査結果(採択・不採択の結果及び交付予定金額)が通知されるようになり、各研究種目の公募時期も前倒しされています。
「特別推進研究」、「基盤研究(S・A)」は、令和5年度公募が7月1日に開始されましたが、令和6年度公募では、「特別推進研究」および「基盤研究(S)」の公募時期がさらに前倒しになり、4月に公募開始、当該年度の2月に審査結果通知を行う予定とされています。若手研究者を含め、応募を予定される方は、早期の構想、準備が重要になります。
●新たな研究種目「国際先導研究」の創設を契機とする科研費改革の推進(研究活動の国際化)
「国際先導研究」は、我が国の優秀な研究者が率いる研究グループが、国際的なネットワークの中で中核的な役割を担うことにより、国際的に高い学術的価値のある研究成果の創出を目指すとともに、ポストドクターや大学院生の参画により、将来、国際的な研究コミュニティの中核を担う研究者の育成にも資する種目として創設されました(令和3(2021)年度補正予算により今年5月〆切で公募されましたが、今後の公募については検討中につき未定)。
ピアレビューシステムの高度化(海外の研究機関に所属する研究者による国際的な評価の導入や、応募対象者を直近5年のTop10%国際共著論文の産出者等に限定)、「世界と戦う」研究人材育成の好循環形成(若手(PD、大学院生)の参画とともに海外への長期(2,3年)派遣を要件化)、研究の国際化に向けた研究者と所属研究機関の連携強化(PI等研究チームが持つ国際活動のノウハウを大学運営部門を通じて横展開等)に加え、審査委員候補者DBに国際活動情報に係る項目を追加するなどの改革が進められています。
研究者の自由な発想による研究を広く支援する貴重な科研費制度は、「科研費改革2018」の大改革を経て、研究者などのご要望等を反映し、不断の見直し、改善が図られています。昨年度より、科研費の獲得支援業務をより強力に推進している当部門においても、研究推進課とともに科研費に係る新たな学内支援施策を実施すべく検討を進めております。研究者や関係者の皆様におかれては、ご要望、ご意見等ございましたら、お知らせいただければ幸甚です。
【主な参考資料】
・「科研費の最近の動向及び令和5(2023)年度公募について」
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/38_jigyousetsumeikai/data/r05/siryou2.pdf
・「科学研究費助成事業(科研費)について」
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/38_jigyousetsumeikai/data/r05/siryou1.pdf
・「令和5(2023)年度科学研究費助成事業(科研費)の公募から適用する「審査区分表」の決定について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/1385136_00004.htm
・ 「第6期科学技術基本計画に向けた科研費の改善・充実について」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/045/1413368_00003.htm
・「文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会第11期研究費部会」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/050/index.html
【2】ご存知ですか?大阪大学の科研費申請支援制度いろいろ
今年も科研費の公募が始まっています。
以下は、「科学研究費助成事業 学内説明会」や相談員制度など、大阪大学の科研費申請に関する支援制度(全て学内向け)です。
本学教職員の皆さんは、ぜひ一度詳しい情報をご確認ください。
No. | 名称 | 主な対象 (全て学内向け) |
時期(2022年) | 概要 |
① | 科学研究費助成事業学内説明会(日本語) | 科研費申請を予定している研究者、科研費担当職員 | 新型コロナウィルス感染症の影響により、授業支援システム(CLE)への動画掲載によるオンライン説明会として実施 視聴可能期間: 6/20(月)~10月中旬(予定) |
(1)科学研究費助成事業について (2)科研費応募にあたっての留意事項等 (3)採択経験者による各応募種目における計画調書の作成について ・視聴希望申込方法:以下URL(本学授業支援システム:CLE内「コミュニティ」ページ)より別紙をご参照の上、「自己登録」をお願いいたします。 リンクはこちら コミュニティ名: 科学研究費助成事業 他 説明会・資料 別紙:https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/3oic9h |
② | 科研費相談員制度(秋公募・日本語) | 本年度は、若手研究者に重点をおきアドバイスを行います。また、より多くの研究者に本制度を利用していただくよう、引受件数を1研究者1課題とします。 | [利用登録・研究計画調書提出期間]8月29日(月)9:00~9月6日(火)16:00 [コメント送信予定日]9月22日(木) |
・利用対象者:本学から申請を予定している研究者で、本制度利用時点で本学に科研費応募資格がある者 ・対象課題:若手研究・基盤研究(C)・基盤研究(B) ・対応する相談員:名誉教授(学内・外)・学内教員で、相談員として登録された者 ・利用の流れ:詳細は「科研費相談員制度 実施要項(令和5年度応募)」をご覧ください。対応区分表(中区分・小区分)はこちら。 ・ 利用登録フォーム(利用期間:8月29日(月)9:00~9月6日(火)16:00):リンクはこちら ・さらに詳しくはマイハンダイでご確認ください。 |
③ | 研究計画調書の事務チェック | 本学から申請を予定している研究者のうち希望者 | [基盤研究(B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究 /学術変革領域研究A(公募)] 8月29日(月)9:00~9月6日(火)16:00に受付 |
研究計画調書が所定の様式を使用して作成されているか等の、書面チェックを行います。 希望者は、学内締め切りまでにマイハンダイ(以下のリンク)にて登録してください(申込時に研究計画調書を添付する必要あり)。 https://my.osaka-u.ac.jp/kakenhi |
④ | 過去の採択者の研究計画調書 閲覧 | 本学所属の科研費応募資格を有する者 | 申込期間8月8日(月)9:00 ~9月22日(木)16:00 | 【閲覧可能内容】2022年度採択基盤研究C、若手研究の研究計画調書添付ファイル部分 【申込方法】こちらのリンク先を確認の上、必要事項を入力してください。 |
⑤ | 大型科研費アドバイザー制度 | 本学から申請を予定している研究者で、本制度利用時点で本学に科研費応募資格がある者 | 利用登録受付期間7月15日(金)〜7月29日(金) | 科研費の応募支援の一環として、大型の研究種目に応募する研究者を対象に、科研費採択や審査委員のご経験のある先生方に研究計画調書の作成等のアドバイスを頂くことで、本学の大型科研費獲得を支援する制度です。 リンク先:リンクはこちら |
⑥ | 模擬ヒアリング | 特別推進研究や学術変革領域研究A、基盤研究Sの書類選考通過者 | ヒアリング審査の時期に応じて個別調整 | ヒアリング対象者の分野に関係する学内の研究者と経営企画オフィスURAが模擬審査員となり、本番さながらのヒアリングを実施します。プレゼンテーションや質疑応答に対するアドバイスを行います。 |
⑦ | 小冊子「"採択される申請書" 作成のアドバイス」配布 | 本学から申請を予定している研究者 | 学内限定で配布中(こちらから閲覧可能) | 科研費審査に関わる学内の諸先生方(人文社会科学系、理工情報系、医歯薬生命系)へのインタビューに基づき、ピアレビュープロセスの実情や審査員の立場からのアドバイスなどをまとめた冊子を学内限定で配布します(2021年度発行)。 |
参考1 | 外国人研究者向け科研費説明会(英語) KAKENHI Information Session for International Researchers (in English) |
本学の外国人研究者およびその支援者 International researchers in Osaka University and support staff |
本年度は実施予定なし Not held this year |
以下は、2019年度開催分の情報です。 外国人研究者向けの科研費制度の概要説明およびアドバイス。 This Information session was held in 2019. It provides outline of the KAKENHI and suitable advice for applicants. 【Ref.】KAKENHI Information Session of FY2020's (Login to My Handai is required) |
参考2 | Application Manual for the Grants-in-Aid for Scientific Research (KAKENHI) Program | 外国人研究者およびその支援者 OU International Researchers and their supporters |
最新版は9月前半公開予定 The latest version will be available from the first half of September. |
以下は、2021年度に公開したマニュアルです。 外国人研究者およびその支援者向け、科研費英語申請のためのコンテンツ。 This manual was published in FY 2021 and the latest version is coming soon. It provides a lot of useful information on the KAKENHI for international researchers. 【Ref.】Application Manual for FY2022 Grants-in-Aid for Scientific Research (KAKENHI) (Login to My Handai is required) |
【問い合わせ先 Contact】
①〜⑤:大阪大学 研究推進部 研究推進課 学術研究推進係
Research Promotion Division, Department of Research Promotion, Osaka University
TEL:06-6879-7033
E-mail:kensui-kensui-gakuzyutu@office.osaka-u.ac.jp
⑥〜⑦、参考1~2:大阪大学 経営企画オフィス URA部門
Research Management and Administration Section, Office of Management and Planning, Osaka University
内線:06-6879-4981
E-mail:ura_advice.omp@ml.office.osaka-u.ac.jp
※上記以外、各部局独自の支援制度を設けている場合があります。詳しくは各部局の担当部署にご確認ください。
【3】PI人件費・バイアウト経費について
大阪大学における以下の2つの制度の取扱いについての詳しい資料やFAQは、こちらでご確認いただけます。
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/crf_system/pi_buyout
(学内専用、要ログイン)
ふるってご活用ください。
●PI人件費 の支出
資金配分機関が認める競争的研究費の直接経費から、研究代表者(PI)の人件費が支出できます。 支出額に応じて、インセンティブがPI本人に支給されます。科研費は今のところ対象外です。
●バイアウト経費の支出
資金配分機関が認める競争的研究費の直接経費から、講義等の実施及びそれに付随する業務に関する経費を支出できます。科研費からも支出可能です。
【4】大阪大学における英語論文関連支援メニューの紹介
●2022年度英語論文の校正支援事業、オープンアクセス支援事業
本学が平成25年8月に実施機関として採択された文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として、研究成果の国際的発信力を一層高め、本学の研究力の強化につなげるため、本学の研究者等が英語論文を国際ジャーナルに投稿する際に、昨年度に引き続き支援を行っています。
・英語論文の校正支援
・英語論文のオープンアクセス支援
支援対象者、支援対象論文の詳細は以下のURLから確認してください。
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/researchresults/publicationsupport/2022_1st
本支援プログラムとは別に、学術英文校正業者のサービス概要や価格等について、校正業者28社の情報をまとめた資料を、研究推進課 研究プロジェクト推進係にて作成しております(2022年度版)。希望者はこちらからダウンロードしてください(学内限定公開)。
●Nature Masterclassesオンラインコース
本学研究成果の国際発信を強化することを目的として、Springer Nature社が提供する科学論文の作成・発表等を学べるNature Masterclassesオンラインコースを導入しました。大阪大学の教職員・学生なら誰でも無料で受講頂けます。
【受講期間】2023年2月9日まで
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/researchresults/publicationsupport/nature-masterclasses
●学会や学術出版社等が実施しているセミナーや関連情報まとめ
大阪大学附属図書館では、出版社や学会による論文の執筆・投稿・公開に関するウェビナー等の無料コンテンツをまとめて紹介しています。
https://www.library.osaka-u.ac.jp/seminar/
【5】大阪大学経営企画オフィスURA部門に新しいURAが3人着任しました!

桑田 治(くわた おさむ)/チーフ・リサーチ・アドミニストレーター、特任学術政策研究員
京都大学 理学研究科生物物理学専攻 博士後期課程修了、博士(理学)
国内および米国の複数の大学において教員ないし研究員として主に視覚受容の分子機構をテーマとした研究に従事した。その後特許事務所にて翻訳業務に携わった。2016年に京都大学学術研究支援室(KURA)へURAとして着任し、部局での外部資金獲得支援を始めとして外国人研究者への支援提供や若手研究者の国際化推進のための企画運営などの業務を担当した。任期満了による退職を経て、2022年4月より現職。
【ひとことメッセージ】
これまでの職務経験も活かしつつ新しい企画の立案運営に取り組み大阪大学の研究力向上に貢献し延いては日本の科学の発展に微力ながら寄与したいと思います。

石川 勝彦(いしかわ かつひこ)/リサーチ・アドミニストレーター、特任学術政策研究員
九州大学大学院人間環境学府行動システム専攻博士課程修了、修士(心理学)
九州大学大学院人間環境学府行動システム専攻修士課程を修了ののち、博士課程後期に在籍した。子どもの他者意図理解の発達を研究した。その後、2013年から熊本県立大学にて講師として教学IR研究に従事した。2016年から山梨学院大学にて教学IR研究に従事した(2016年-2018年は講師、2019年-2021年は准教授)。在職期間中は、併せて初年次ゼミ、心理学、データサイエンスの授業を担当した。在職期間中、アスリートのキャリア支援(基盤研究C)、福祉サービス受診を促進するナッジ(挑戦的研究)、援助要請行動の改善(若手)、教学マネジメント(基盤研究C)、在日外国人の子育て支援(基盤研究B)に従事した。
【ひとことメッセージ】
研究に従事してきた経験を活かし、研究力向上に貢献したいと考えています。

高松 正之(たかまつ まさゆき)/リサーチ・アドミニストレーター、特任学術政策研究員
大阪大学 大学院理学研究科化学専攻修了 博士(理学)
博士取得後、製薬企業に研究職として入社、感染症領域の創薬研究、会社の垣根を越えた製薬協の研究事業に従事した。2022年より現職。
【ひとことメッセージ】
今までの研究経験を活かし、本学の発展に貢献したいと思います。
【6】大阪大学ホットトピック
●第4回 住友化学高度情報人材育成奨学金授与式が開催されました!
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/08/29002
●『宿主-病原微生物相互作用の理解に基づくワクチン開発拠点』 ~AMED「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」に採択~
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/08/29001
●JST共創の場形成支援プログラム 大阪大学フォトニクス生命工学研究開発拠点キックオフシンポジウム 異分野融合型研究開発推進支援事業シンポジウム ~ ひとりひとりが健やかに輝く、いのちに優しいフォトニクス社会 ~を開催しました
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/08/17001
● 李 守宰 教授 及び Jung Keun Ahn教授への「Osaka University Global Alumni Fellow」授与式を執り行いました
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/08/09001
●凄いぞ阪大生!第23回課外活動総長賞の表彰式を開催
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/08/03001
●マレーシア科学大学(USM)とASEANキャンパス設置に係る調印式を実施
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/07/19001
●「大阪大学創立90周年・大阪外国語大学創立100周年 記念式典・記念講演会」の動画を期間限定で公開します
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/07/07002
●The University of Melbourne(UoM)との戦略的パートナーシップ協定 調印式を実施
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2022/06/30003
●最新の研究の成果リリース
- 2022年8月29日
COVID-19重症化に関連するシグナルを同定
重症患者の早期層別化に期待 - 2022年8月25日
東アジアに多い小児脳腫瘍「頭蓋内胚細胞腫瘍」の発症に関わる遺伝子の発見
- 2022年8月25日
細胞膜の中ではたらく特殊なタンパク質分解酵素の 構造を解明
細菌感染症の新たな治療法の開発へ期待 - 2022年8月25日
マイクロロボットを"流れ"作業で迅速に作製
生体分子モーターによる人工筋肉で自在にプリント・動的再構成可能に - 2022年8月23日
東京2020オリンピック・パラリンピック選手村の 下水中新型コロナウイルス量と陽性者数との関連を解明
下水疫学調査と個人検査は相互補完的、集団を対象とした検査戦略としての普及に期待 - 2022年8月23日
微細化ゆえの「先端半導体」に起こる問題の解決へ。 新めっき技術によるナノスケール欠陥抑制効果を初めて確認
先端半導体の信頼性向上への貢献を期待 - 2022年8月23日
紅藻など非緑藻類に広く分布する 新たな葉緑体タンパク質輸送因子を発見
藻類進化に新説の可能性 - 2022年8月22日
「コロナ制圧タスクフォース」 COVID-19患者由来の血液細胞における遺伝子発現の網羅的解析
重症度に応じた遺伝子発現の変化には、ヒトゲノム配列の個人差が影響する - 2022年8月22日
肝細胞内の薬物代謝活性を光で可視化することに成功
分子レベルの薬物応答をイメージングする - 2022年8月19日
副腎腫瘍の発症機構を解明
手術以外の治療法として新規薬剤開発に期待 - 2022年8月18日
従来法では発見できない頭部外傷による脳傷害を画像化
認知機能障害の新たな画像診断法 - 2022年8月18日
アンドロイドの「顔の表現力」に新評価法
アンドロイドの顔の表現性能はどこまで人に近づいたか? - 2022年8月16日
小惑星リュウグウ:太陽系外縁部からの来訪者
多機関連携分析が読み解いた小惑星の記録 - 2022年8月10日
外傷患者の潜在的なリスクを早期に同定する手法を開発
早期の治療介入によるリスク軽減に期待 - 2022年8月9日
「コロナ制圧タスクフォース」 COVID-19疾患感受性遺伝子DOCK2の重症化機序を解明
アジア最大のバイオレポジトリーでCOVID-19の治療標的を発見 - 2022年8月9日
葉緑体形成に必須なタンパク質輸送装置の 中核を担う新たな因子を発見
- 2022年8月8日
30億から特定の遺伝子を探しだす不思議―光に反応する転写因子の1分子構造動態を世界初計測
遺伝子発現を制御する分子の機能メカニズムの解明へ - 2022年8月8日
熱中症の発症予測・メカニズム解明にも寄与―タンパク質の過敏な熱応答で体温上昇が止まらない!
悪性高熱症の熱産生暴走メカニズム - 2022年8月5日
胸腺腫と重症筋無力症がなぜ合併するのか
1細胞・多サンプル統合オミクス解析により解明 - 2022年8月3日
無機化合物の2つの基本構造の共存と制御を達成
環境浄化や人工光合成の実現に向けた新たな材料設計指針を提示 - 2022年8月2日
細胞内の温度を1ミリ秒以下の分解能で計測可能な 高速応答蛍光タンパク質温度センサーB-gTEMP
- 2022年8月2日
解明! 血管をふやす因子が殺菌能力を増強させていた
血管内皮細胞増殖因子の新たな役割 - 2022年8月1日
世紀を超えたDNA空間配置の謎を解明
- 2022年7月29日
建物取り壊し後の景観シミュレーションをリアルタイムに
2種類の深層学習とネットワーク通信でDR(隠消現実)を実現 - 2022年7月27日
柔軟材料を用いて熱の流れやすさを自在スイッチ
液晶性ブロックコポリマーにより熱スイッチング温度の 自在操作を可能とする新熱スイッチ~熱利用社会へ~ - 2022年7月26日
コレラ菌の生存に必須である呼吸鎖酵素の構造を解明
病原性細菌に対する新しい抗菌剤の開発研究へ貢献 - 2022年7月26日
痛みや痒みを調節する受容体の構造を解明
神経障害性疼痛や肺がんなどの治療薬開発に光 - 2022年7月22日
膨張宇宙を表すミクロな模型の発見
3次元ドジッター宇宙のホログラフィー原理 - 2022年7月22日
光の力でナノ粒子を自在に選別
新原理のクロマトグラフィーで半導体ナノ粒子の自在な選別に成功 - 2022年7月21日
腸管で多くの水素を発生するシリコン製剤
潰瘍性大腸炎の腸と脳を標的とする新薬開発に向けて - 2022年7月19日
これまでにない水素イオン輸送メカニズムを解明
手順を入れ替えて逆方向へ水素イオンを輸送するタンパク質 - 2022年7月16日
長時間・大面積の超解像ラマンイメージングを実現
電子デバイス材料の評価や生体分子観察への応用に期待 - 2022年7月15日
高強度レーザー照射による物質表面の超高速構造変化をナノスケールで観測
新たなその場観測技術によるレーザーナノ加工制御技術の進展に期待 - 2022年7月15日
クライオ電子顕微鏡によりATP合成酵素 FoF1 のスタートアップ機構を解明
- 2022年7月13日
光電子運動量顕微鏡で明らかにしたグラファイト原子1層のステップ構造
- 2022年7月13日
新型コロナウイルスを中和するアルパカ抗体
オミクロンを含む全ての変異株に有効 - 2022年7月12日
植物の栄養分を運ぶ「篩部」が 正しく作られるためのメカニズム
植物の発生に潜むロマンと大きな可能性 - 2022年7月12日
人は自分に似ている顔を信頼する
最新の人工知能を用いて顔の類似度を推定 - 2022年7月12日
老化研究の新モデル "超速成長・超速老化魚ターコイズキリフィッシュ" の遺伝子機能高速解析系を開発
ヒト老化研究の加速に期待 - 2022年7月11日
尿中エクソソームを用いて膀胱がんを診断する新たな検査法を確立
患者負担の少ない、膀胱がんの早期診断が可能に - 2022年7月9日
がん細胞の運命決定因子を同定
浸潤か排除か、それが問題だ - 2022年7月7日
正負のミュオンで捉えた全固体リチウム電池負極材料のリチウム移動現象
- 2022年7月7日
葉の形はどのように決まるのか
植物の細胞分裂方向を調節するタンパク質を発見 - 2022年7月6日
量子計算機のハードウェアとアルゴリズムのエラーを抑制できる手法を開発
演算を高精度化する一般的な枠組みを提唱 - 2022年7月5日
ヒト膵がんシングル細胞解析のための基本アトラスを作成
サブタイプを特徴づけるバイオマーカー診断や治療法の開発に期待 - 2022年7月5日
光の「色」で電圧が変化する新現象を発見! 独自の塗布型光電変換デバイスで
フィルタを使わず色を見分ける新技術 - 2022年7月5日
光の「色」で電圧が変化する新現象を発見! 独自の塗布型光電変換デバイスで
フィルタを使わず色を見分ける新技術 - 2022年7月4日
RNA修飾解析から新たに解明 膵がんの治療抵抗性のメカニズム
手術困難な膵がん患者の新しい治療指標に - 2022年7月4日
フグがつくる「ミステリーサークル」の3Ⅾモデルをオンラインで公開
バイオミメティクスへ応用の可能性 - 2022年7月4日
どんな細胞も瞬時に望みの位置にくっつける「光活性化細胞付着剤」の開発
がん細胞を退治する免疫細胞の識別に応用 - 2022年7月1日
オートファジー分解経路を制御する新たな因子を発見
栄養状態や分解物により選択、神経変性疾患医療への応用に期待 - 2022年7月1日
レーザーで創るミニチュア宇宙
レーザープラズマ中の磁気リコネクションにおける電子アウトフローを世界初計測 - 2022年7月1日
CO2水素化によるメタノール合成の反応過程を解明
- 2022年7月1日
がん微小環境まで見える 高感度FAPI-PET画像検査
国内初の臨床研究を開始
メールマガジンのバックナンバー一覧はこちら。
INDEXに戻る
【企画・編集・配信】
大阪大学経営企画オフィスURA部門(旧 研究支援部門)
担当:川人◎配信停止やご意見・ご感想はこちらまで
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-1共創イノベーション棟 401
http://www.ura.osaka-u.ac.jp/2022年9月 9日(金) 更新
ページ担当者:川人