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欧州のURA国際会議EARMA2018で日欧のURA連携によりセッションを実施しました

2018年5月 7日(月) 公開 , , ,

研究支援者の欧州団体、EARMA(European Association of Research Managers and Administrators)の第24回年次大会が、2018年4月17日・18日にベルギーのブリュッセルで開催されました。約40か国から750名ほどの参加者が集まり、EUの研究開発・イノベーションのための投資枠組みプログラム(フレームワークプログラム)の方向性や、研究活動に関連する個別施策の動向、研究支援の取り組み等について等、活発な議論が行われました。

◎プログラム等の詳細はこちら
http://www.earmaconference.com/

大阪大学経営企画オフィスURA部門からは筆者が大会に参加し、欧州の研究推進・支援について最新動向を調査したほか、オランダ(アムステルダム大学、ロッテルダム大学)やポーランド(ポーランド科学アカデミー)、日本の研究支援者(京都大学、神戸大学、早稲田大学、広島大学、大阪大学)の連携によるセッション"Globalisation and Competitiveness as a Challenge for RMA's: Views from Europe and Japan"に登壇しました。

セッションのメインテーマは「モビリティから見た研究の国際化と競争力」でした。アムステルダム大学では国際化に成功している一方、大学における外国人教員・学生の割合が高すぎるのではないかという懸念が生じていること、また、ポーランドでは、頭脳流出への対策のため受入れモビリティおよびその支援のためのURA職の整備が課題として注目されていることについて、それぞれ報告がありました。それらの例に加えて、日本の大学のモビリティ促進による国際化の取り組みも紹介されました。研究力を強化していくためには、日本と欧州の共同研究における個々の障壁を理解し合いながら、より一層オープンにコラボレーションを進めていくべきだという認識が改めて共有できました。

上記セッションと同様に、EARMAに参加する大きな目的の一つは、日本と欧州との連携を促進するためにそれぞれのURA間で相互理解を深めることです。セッションやネットワーキングの時間、また休憩時間に欧州のURAと接して、相手の状況や欧州の科学技術政策に対応する姿勢等に関する情報収集や交流の場として、EARMAは極めて有意義だと感じました。実際に今後の国際研究連携の可能性につながる新しいコンタクト・パーソン数人と知り合うという成果も得られました。

(クリスチャン・ベーリン/大阪大学 経営企画オフィスURA部門)

◎EARMA2018の動画は以下に公開されています。
https://youtu.be/YZnQrSyps3U(京都大学学術研究支援室(KURA)のyoutube channel)


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(Photos by Yoshiyuki Shirakawa)
2018年9月 6日(木) 更新
ページ担当者:URAベーリン