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大阪大学経営企画オフィスに新しいメンバー(藤田維明リサーチ・マネージャー)が着任しました!

大阪大学URAメールマガジンvo.66掲載記事)

藤田(ふじた) 維明(これあき)/リサーチ・マネージャー、特任准教授

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テンプル大学フォックスクールオブビジネス 経営学修士課程修了(MBA) 

大学卒業後、総合電機メーカーで半導体設計業務に従事。携帯電話向けメモリの設計、ドイツ販社駐在を務めた後、本社マーケティングに異動、半導体製品の販売戦略立案などに携わる。その後、半導体メーカーに転職しマーケティングや市場分析、企業分析に従事。外資系にかわると同僚がMBAだらけになったため自分も取得。前職の科学技術振興機構では戦略プロポーザル作成に参加し、大学以来、久々に量子力学に再会した。


【ひとことメッセージ】

大学が理系だったため、しばらく技術分野で働き、そのバックグラウンドを生かして市場動向調査や企業分析を行ってまいりました。どんな市場やどこの企業を分析したかなど、平時なら、ここで眠たい話に突入するところですが、目下、世界は新型コロナウィルス禍の非常時ですので、前回の新型インフルのことを思い出して書いてみたいと思います。市場分析が専門ですが、半導体メーカー在職時に3年ほど、リスク管理を手伝ったことがあり新型インフルエンザ対策にも取り組みました。様々リスクがあるなかで新型インフルエンザを提案したのは、地震とかサプライチェーン途絶とか、壊滅的なものに比べると取っつきやすそうに見えたからです。しかし、取り組みのために同業他社を回っても、適当に見繕って対応策に使えるような例がありません、SARS流行、内閣府防災会議の被害想定、感染症法改正とイベントが続いたにもかかわらずです。1918年のスペイン風邪の本を読むと「ホテルを病院にした」とか書いてあるので、ホテルの業界団体に電話で尋ねても、「国土交通省から何も聞いてない」と受け身の姿勢。しょうがなく、「一般企業なんですが、インフル対策助けてもらえないでしょうか」と国立感染症研究所に電話したところ、「一般企業相手はしないが、質問に答える程度なら」といろいろ教えていただきました。それで、徐々に対応が具体化し、「海外発生時⇒国内発生時⇒国内蔓延時⇒事業所閉鎖時」の4段階に分けてパッケージを考え、3か月ぐらいで対策案は完成。この案は1,500万円ほどお金がかかるものでしたが、リスク管理委員会にかけたその場でトップの了承が得られ(根回ししていないのに!)、実施となったのが忘れもしない2009年3月31日、「メキシコで新型インフルエンザ発生、死者多数」と報道されたのが4月25日土曜日でした。作ったばかりの対策を、咳エチケットから出張禁止まで、状況に応じて実施しました。実は、この年、ゴールデンウイークにウィーン旅行の計画を立てていたので、旅行は昼間はホテルで日々の方針を作って日本に送り、夜は演奏会に出かけるというシュールな、忘れられない体験になりました。

スペイン風邪のおすすめ本:『グレート・インフルエンザ』ジョン・バリー著
ロックフェラー研究所とか頑張ってますが...、インドでの死屍累々は戦慄的です。
感染メカニズム理解のおすすめ本:『数学セミナー』 2009年 12月号
クラスター対策をされている西浦北大教授の事実上のデビュー戦。2本も載ってます。

2020年10月30日(金) 更新
ページ担当者:川人