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開催案内【りそな銀行・大阪大学】経営者ための思考のブレークスルーセミナー「人材育成・活用」を突破する!

(2018年10月26日、表現の一部を変更しました)

ビジネスセミナーに参加したものの、結局自分が知っていることを確認しただけで新しく得たものはなかった―そんな経験を持つ方は少なくないのではないでしょうか。

このセミナーでは、課題解決に取り組む経営者の方々に、"未知との遭遇"により既存の価値観や知識を揺さぶり、課題をとらえなおすきっかけを提供します。遭遇の相手は大阪大学の研究者(ゲスト)です。もしかして一風変わったところがあるかもしれませんが、突き抜けるまで考え抜いた経験を持つ人の話を手掛かりに、課題解決に向け、これまでにないアプローチで思考を巡らせてみませんか。

今回取り上げる経営課題は「人材育成・活用」で、特に"多様な価値観に向き合う力"に着目します。ゲストには文化人類学研究者の白川千尋氏(大阪大学人間科学研究科 教授)を迎え、自身の国際医療協力活動や対象地域でのフィールドワークの事例から、他者を理解するための方法や、マラリア対策普及の際にその阻害要因となる伝統医療=呪術と向き合った経験等について話題提供いただきます。

組織においても、拠り所とする経験や価値観が異なる人々の間で、相互に理解や歩み寄りが求められる場面は珍しくありません。白川氏の話題提供を手掛かりに、ゲスト・参加者の双方向の対話やグループワークにより、既成のビジネス思考にとらわれることなく、多様な価値観をどう理解し・活かすのかという観点から人材育成・活用のブレークスルーを探ります。

課題解決に向け、新たな視点や突き抜けた思考にふれたいとお考えの経営者の皆様の参加をお待ちしています。課題解決のための直接的な方策提示を目的とするものではない点にご留意ください。

<ゲストからのメッセージ>

文化人類学は一般に異文化理解・他者理解の学と呼ばれています。自分の文化とは違う文化、自分とは違う他者の価値観や考え方などをどのように理解すれば良いのか。文化人類学では、フィールドワーク(現地調査)を通じて異文化や他者と深くつきあいながら、この問いに対する答えを探ります。ただ、異文化や他者への理解が深まるとともに、自分が常識だと思っていた価値観や考え方が揺るがされ、自文化や自分自身の理解も深まったり広がったりします。その意味では、文化人類学は自文化理解・自己理解の学とも言えるかもしれません。そんな学問の一端を呪術(伝統医療)の例を取り上げながら紹介するとともに、人材育成・活用という経営課題とどのように切り結ぶのかを皆さんと考えてみたいと思います。この経営課題を考えるための新たな切り口がみつかるとともに、私の知らなかった文化人類学の新たな一面がみつかることも期待しています。
(白川千尋/大阪大学人間科学研究科 教授)


【りそな銀行・大阪大学】経営者ための思考のブレークスルーセミナー「人材育成・活用」を突破する!

●日時:2018年11月13日(火)17時−20時30分(開場16時30分、19時から会費制交流会)

●場所:大阪大学中之島センター3F講義室301
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

●ゲスト:文化人類学研究者 白川千尋氏(大阪大学人間科学研究科 教授)

●ファシリテータ:藤原 明氏(りそな総合研究所リーナルビジネス部長)

●プログラム:
 (1)趣旨説明、「人材育成・活用」にまつわる課題について一般的な理解を共有
 (2)白川千尋氏による文化人類学研究からの話題提供:国際医療協力活動・フィールドワークを例にした他者理解の方法について
 (3)質疑応答・グループワーク
 (4)飲食付き交流会・全体ディスカッション

●対象・定員:企業経営者またはそれに類する方10名(先着順、定員になり次第受付終了)
●申込方法:
⇒受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございます。

●参加費無料、交流会会費2,000円(実費)

●主催:株式会社りそな銀行、大阪大学経営企画オフィスURA部門

●問合せ先:大阪大学経営企画オフィスURA部門(川人)info-ura★lserp.osaka-u.ac.jp(★を@に)

このシリーズの過去の参加者の声を一部紹介します

第1回「事業承継を考古学研究者と考える」(2018年3月5日)
・考古学の話題から、突拍子もないkeyword「宴会」「記録」に視点が集まったことが大変楽しかった。「何のために」事業承継するのかを追求していきたい。(30代次期経営者/商社)
・ハウツーは好きではなく、この企画は訳が分からなくて面白そうだったから参加した。"事業承継"について新たな気づきが得られたとも感じるが、更にいろいろ考えるところが出てきた。(50代経営者/建築設計)

第2回「新規事業の源泉を美学研究者と考える」(2018年9月14日)
・直接的な解答が得られないと思われる物や場所や自分とは全く考え方の違う人とも出会いかかわったりすることで、答えになって出てくることがあると気づいた。(40代経営者/住宅設備販売)
・企業としては利益をどう上げていくのかに注力していくが、それでは先が進まず新しいものを生んでいくことがなかなかできない。でも美学の考え方を学ぶことができれば、社員を含め色々なところに波及させて、応用できることがたくさんあるのではないか。(40代経営者/工務・不動産)
・これまで仕事は片づけていくものと考えていたが、仕事は価値をデザインするものだと考えると、仕事をするということはデザイナーになることなんだと新しい発想をすることができた。この気づきが今すぐどうこうということはないかもしれないが、記憶の中でこなれていって、まさに忘れたころに一つの有効な考え方になっていくのではないかと思う。(40代経営者/アンティーク販売)
・今までの固定観念や社会の前例の外の部分を見ることが大事だと気づけた。そこで何か得ようとするより、そうした経験、美学としての経験を積んでいくことで将来的に価値をひらめいたりするのかなと感じた。(30代次期経営者/部品製造)

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(写真は第1回実施風景)

【りそな銀行・大阪大学】経営者向けセミナーシリーズ

2018年12月13日(木) 更新
ページ担当者:URA川人