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開催案内【りそな銀行・大阪大学】経営者ための思考のブレークスルーセミナー「ダイバーシティ・マネジメント」を突破する!

ビジネスセミナーに参加したものの、結局自分が知っていることを確認しただけで新しく得たものはなかった―そんな経験を持つ方は少なくないのではないでしょうか。

このセミナーでは、課題解決に取り組む経営者の方々に、"未知との遭遇"を通じて既存の価値観や知識を揺さぶり、課題をとらえなおすきっかけを提供します。遭遇の相手は大阪大学の研究者(ゲスト)です。もしかして一風変わったところがあるかもしれませんが、突き抜けるまで考え抜いた経験を持つ人の話を手掛かりに、課題解決に向け、これまでにないアプローチで思考を巡らせてみませんか。

今回は、雇用形態や経験、文化的背景といった"個の多様性"を活かして企業の発展につなげる「ダイバーシティ・マネジメント」という経営課題を取り上げます。

ゲストには国際政治学研究者の中内政貴氏(大阪大学国際公共政策研究科 准教授)を迎え、旧ユーゴスラビア地域を例に、多様な人々からなる共同体のあり方やその課題について話題提供いただきます。それを手掛かりとしたゲスト・参加者の双方向の対話やグループワークを通じ、既成のビジネス思考にとらわれることなく、ダイバーシティ・マネジメントを考えます。

課題解決に向け、新たな視点や突き抜けた思考にふれたいとお考えの経営者の皆様の参加をお待ちしています。課題解決のための直接的な方策提示を目的とするものではない点にご留意ください。

<ゲストからのメッセージ>

国際政治学は国家と国家との関係について考えることを中心としますが、国家を「合理的な一つの意思で動く主体」とみなす旧来の考え方はもはや通用しなくなりました。「国民国家」という用語に示されているように、国家は国民という共同体によって形成され、しかもその国民には多様な集団や個人が含まれており、それらが政府の外交政策を左右することが遅まきながら認識されるようになったためです。この認識によって、時として国家が一見非合理的な外交政策をとる理由を、国内政治との関連によって説明することが可能になりました。ただし、国内政治と国際政治の関連は非常に複雑で、各国の国内事情や政策決定過程にまで踏み込んで分析することが国際政治学に求められるようになりました。今回は多民族国家を例に、構成員の多様性と意思決定との関係を取り上げます。構成員の多様性は組織にとって弱みなのか、それとも強みになり得るのか、マネジメントは可能なのか?一緒に考えさせていただきたいと思います。
(中内政貴/大阪大学国際公共政策研究科 准教授)

【りそな銀行・大阪大学】経営者ための思考のブレークスルーセミナー「ダイバーシティ・マネジメント」を突破する!

●日時:2018年12月13日(木)17時−20時30分(開場16時30分、19時から会費制交流会)

●場所:大阪大学中之島センター5F講義室507
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

●ゲスト:国際政治学研究者 中内政貴氏(大阪大学国際公共政策研究科 准教授)

●ファシリテータ:藤原 明氏(りそな総合研究所リーナルビジネス部長)

●プログラム:
 (1)趣旨説明、「ダイバーシティ・マネジメント」にまつわる課題についての一般的な理解の共有
 (2)中内政貴氏による国際政治学研究からの話題提供:旧ユーゴスラビア地域における民族多様性と政治
 (3)質疑応答・グループワーク
 (4)飲食付き交流会・全体ディスカッション

●対象・定員:企業経営者またはそれに類する方10名(先着順、定員になり次第受付終了)
●申込方法:
⇒受付を終了しました。多数のお申し込みありがとうございます。

●参加費無料、交流会会費2,000円(実費)

●主催:株式会社りそな銀行、大阪大学経営企画オフィス研究支援部門(旧URA部門)

●問合せ先:大阪大学経営企画オフィス研究支援部門(旧URA部門)川人
   info-ura★lserp.osaka-u.ac.jp(★を@に)

このシリーズの過去の参加者の声を一部紹介します

第1回「事業承継を考古学研究者と考える」(2018年3月5日)
・考古学の話題から、突拍子もないkeyword「宴会」「記録」に視点が集まったことが大変楽しかった。「何のために」事業承継するのかを追求していきたい。(30代次期経営者/商社)
・ハウツーは好きではなく、この企画は訳が分からなくて面白そうだったから参加した。"事業承継"について新たな気づきが得られたとも感じるが、更にいろいろ考えるところが出てきた。(50代経営者/建築設計)

第2回「新規事業の源泉を美学研究者と考える」(2018年9月14日)
・今までの固定観念や社会の前例の外の部分を見ることが大事だと気づけた。そこで何か得ようとするより、そうした経験、美学としての経験を積んでいくことで将来的に価値をひらめいたりするのかなと感じた。(30代次期経営者/部品製造)
・企業としては利益をどう上げていくのかに注力していくが、それでは先が進まず新しいものを生んでいくことがなかなかできない。でも美学の考え方を学ぶことができれば、社員を含め色々なところに波及させて、応用できることがたくさんあるのではないか。(40代経営者/工務・不動産)
・これまで仕事は片づけていくものと考えていたが、仕事は価値をデザインするものだと考えると、仕事をするということはデザイナーになることなんだと新しい発想をすることができた。この気づきが今すぐどうこうということはないかもしれないが、記憶の中でこなれていって、まさに忘れたころに一つの有効な考え方になっていくのではないかと思う。(40代経営者/アンティーク販売)

第3回「業務フロー体系化・情報システム化を日本語学研究者と考える」(2018年10月29日)
・膨大で、また、時代によって変化するもの(分類しにくいもの)を分類する手法の理解を深められた。(50代経営者/システム開発)
・ゲストの先生の話は初めて聞く内容だったので、すぐに打ち返す余裕がなかった。本質的に考えるのは、体幹を鍛えるのに役立つことになる。(40代経営者/パイプ製造・加工)

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(写真は第1回実施風景)

【りそな銀行・大阪大学】経営者向けセミナーシリーズ

2019年1月 9日(水) 更新
ページ担当者:URA川人