大阪大学 経営企画オフィス 研究支援部門

メールマガジン

URA MAIL MAGAZINE

URA MAIL MAGAZINE vol.61

「研究支援情報エクスプローラ2019」特集

2019年5月 発行

今月号は、大阪大学に着任・異動されて間もない教職員の方を念頭においた「大阪大学の研究支援情報をウェブ上で効率的に調べるための目的別3つの方法」、URAになって日が浅い方などを念頭におき、URAとしての知識・スキルを磨く場・ネットワーキングの場にどんなものがあるか紹介する「(私案)URAコミュニティの歩き方2019」をお届けします。また、日本の URA 機能には含まれるとされる RD(Research Development)に関連して、報告事例のあまりない「NORDP(Organization of Research Development Professionals)2019年次大会への参加」などもご紹介します。

■INDEX
  1. (学内向け)大阪大学の研究支援情報をウェブ上で効率的に調べるための目的別3つの方法
  2. 【私案】URAコミュニティの歩き方2019
  3. (学内向け)2019年度戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発/RISTEX)提案に関する個別相談について
  4. (学内向け)研究成果の国際的発信支援のための各種プログラムのお知らせ
  5. 大阪大学URAだより--2019年4月・5月の主な活動
  6. 公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)セミナーシリーズ「つなぐ人たちの働き方(2019年度夏)」
  7. 大阪大学ホットトピック
  8. ●大阪大学とシスメックスが包括連携契約を締結
    ●「Osaka University Global Alumni Fellow」の称号を授与しました
    ●第14回大阪大学ホームカミングデイを開催しました
    ●「阪大StoryZ」のページデザインをリニューアル
    ●箕面新キャンパスへの移転時期について
    ●平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 3名が受賞しました!
    ●本学所有の「NEAC-R3アナログコンピュータ」が情報処理技術遺産に認定されました
    ●大阪大学は最高のS評価。科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の中間評価発表
    ●「特許出願件数」阪大が教育機関で国内トップの世界11位!
    ●7月27日(土)大阪大学の集いを『香川』で開催!!
    ●最新の研究の成果リリース


【1】(学内向け)大阪大学の研究支援情報をウェブ上で効率的に調べるための目的別3つの方法

(川人よし恵/大阪大学経営企画オフィス 研究支援部門)

日々メールはたくさん届くけれど(便利な反面、送る方も送られる方も大変です)、必要な時に必要な研究支援情報にアクセスできていない--本稿は、そんなもやもやを感じたことのある大阪大学教職員の方に参考にしていただくことを想定し、ウェブ上で効率的に大阪大学の研究支援情報を閲覧する主な方法について、3つの目的別にまとめて紹介します。

なお、今回は日本語での情報がほとんどになってしまっていますが、一部英語のウェブページもあります(以下の「★Englishあり」)ので、それについては、良かったら回りの外国人研究者の方にシェアしていただければと思います。英語の情報の調べ方については別の機会にまとめてお伝えすることも計画中です。


1.そもそも「大阪大学の研究支援情報」にはどんなものがあるのか、およそのところを把握する

●大阪大学公式サイト「研究支援情報を探す」
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/research/researchsupport
「1 研究をはじめる前に(研究公正の徹底)」「2 研究資金獲得支援」「3 多様な人材の活躍に向けて(若手・女性・外国人研究者、学際・融合的研究)」「4 国際的な研究の支援・研究成果の発信」の4カテゴリに分類された大阪大学の研究支援情報のリンク集です(リンク先の一部はマイハンダイへのログインが必要)。自分が知りたい情報だけでなく、知っておくべき情報について当たりをつけるのにも便利だと思われます。

特に、研究を遂行する上で大前提となる決まりや手続きについては、「1 研究をはじめる前に(研究公正の徹底)」(研究公正・不正使用防止/安全保障・輸出管理/ライフサイエンス関係の手続き)にまとめられていますので、必ずご確認ください!論文チェックツールへの学内リンクもここにあります。

researchsuppot_top.png
大阪大学公式サイト「研究支援情報を探す」(大阪大学研究支援情報の特設サイト)


2.研究支援情報や問合せ先をテーマ別にチェックする
上記大阪大学公式サイト「研究支援情報を探す」からも一部リンクされていますが、特に重要だと思われる情報源をテーマ別にご紹介します。

●学内公募・学内支援プログラムなど:マイハンダイ 大阪大学本部事務機構 研究推進関係 / About Research Promotion(研究推進部研究推進課)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui ★Englishあり
国際共同研究促進プログラム(国際ジョイントラボ)や国際合同会議助成事業などの学内助成、科研費申請に関する学内支援制度、実験に関する各種手続きなどがまとめて確認できます。重要な情報がたくさん掲載されていますので、ID・パスワード入力の手間を惜しまず、ログインしてみてください。以下の一覧表は、学内公募に加えて外部資金獲得支援の情報もまとめられているので、特におすすめです。
(全般)2019年度学内支援プログラム・説明会一覧(研究推進関係) / List of Internal Funds and Briefings(FY2019)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/xev64t

●外部資金獲得関連
①外部資金獲得支援に関するお問い合わせ / (External Funding) Inquiries on Support for the Application of External Funding
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/contact_form ★Englishあり
外部資金の獲得に至っていない段階を含めて様々な疑問や相談ごとについての、一元的な相談窓口です。マイハンダイへのログインは必要ですが、上記問合せフォームに入力すると、経営企画オフィス研究支援部門(URA)、産学共創本部イノベーション戦略部門、本部事務機構研究推進部研究推進課、同 共創推進部産学共創課の4部署が相談内容を共有し、しかるべき担当者から折り返し連絡がいくことになっています。

②科学研究費助成事業(研究推進部研究推進課学術研究推進係)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/research/researchfunds/hojo
大阪大学の科研費申請支援に関する情報(マイハンダイにログインが必要)や、文部科学省/JSPS/e-Radの各ホームページへのリンクなどがあります。

③外部資金等公募情報(共創推進部産学共創課受託・共同研究係)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/research/researchinfo
公的研究費や民間助成金等の公募情報が検索できるデータベースです。ログイン不要、誰でも利用できて便利ですが、データベースに登録されているのは大阪大学に寄せられた公募情報のみであることにご注意ください。ページ右上の方にある「期限・分野などで絞り込む」をクリックすると、詳細検索画面が表示されます。

④リサーチ・アドミニストレーター(URA)による外部資金獲得支援(経営企画オフィス研究支援部門)
URAが研究者個人・グループを対象に提供している外部資金獲得支援メニューについて、主に以下のページで紹介しています。
URAによる研究者支援 外部資金獲得
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantwriting/

●ライフイベント・研究と家庭生活の両立に対する支援(大阪大学男女協働推進センター)
出産・育児・介護といったライフイベントに直面する研究者を対象にした研究支援員制度やプラスONE(短期教育研究支援)制度、研究と家庭生活の両立支援(学内保育園、病児・病後児保育室、一時預かり保育室)、各種セミナーなどの情報が確認できます。本学研究者であれば性別を問わず支援対象となりますが、一部は女性向けに特化した施策もあります。
http://www.danjo.osaka-u.ac.jp/


●研究成果の国際的発信支援

①英語論文の投稿支援(FY 2019前期)/Publication Support for English Research Papers, FY2019 (First Half)  (経営企画オフィス研究支援部門)
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/researchdissemination/fy2019.html ★Englishあり
若手研究者・女性研究者・外国人研究者を対象とする海外の学術誌への英語論文の投稿支援を実施しています。学術英文校正費用の支援とともに、URAによるコンサルティング等を行います。また、支援の全過程において、URAによる日本語・英語・中国語での相談に対応できます。

②英語論文のオープンアクセス掲載料支援 / Open Access Publishing Support(研究推進部研究推進課)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/open_access_publishing_support_0 ★Englishあり
本学の教員が第一著者ないし責任著者として英語論文を高インパクトの海外オープンアクセスジャーナルに投稿し採録された場合、その掲載料を支援する学内プログラムです。

③英語論文の執筆・投稿に関するセミナー
経営企画オフィス研究支援部門が大阪大学附属図書館等と連携して、年に3回程度、英語論文の執筆・投稿に関するセミナーを開催しています。以下のリンク先の「英語論文投稿支援」の関連記事をご確認ください。
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/dissemination/


●アウトリーチ活動(研究成果公開活動)の支援(大阪大学21世紀懐徳堂)
公開講座やサイエンスカフェ、プレスリリース等により、研究成果を広く社会に発信したい場合は、以下のページが参考になります。
https://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/outreach
個別のアウトリーチ活動についての相談は、以下のコンタクトフォームから受け付けています。
https://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/contact-info


3.その他、知っていると便利な情報をチェックする

●大阪大学附属図書館データベース一覧/ Database List
https://www.library.osaka-u.ac.jp/dblist/
https://www.library.osaka-u.ac.jp/en/dblist/ ★English
雑誌論文、図書、辞書・事典、法令・判例などの各種データベースを利用できます。データベースによっては学内認証システム (GakuNin)等でログインが必要なものもあります。
また、「資料タイプ」で「新聞記事」を選択すると、主要国内紙を含む、国内外の新聞や雑誌の記事にアクセスできます(一部は、学内ネットワーク利用時のみ閲覧可)。

●新任教員研修プログラム(H29.10.1以降の新規採用教員対象)
平成29年10月1日以降に新規採用された講師、助教等を対象に、採用後3年間において30時間の研修受講が必須化されました。この新任教員研修制度についての詳しい情報は、以下のページから確認できます。(マイハンダイ)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/education/1xafyo

●全員受講が必要な教材例(いずれもマイハンダイ)
教職員対象 公的研究費の取り扱いに関する理解度チェック/ Quiz on Handling Public Research Funds (Compliance Education)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/preventing_misuse/guideline ★Englishあり
全教職員対象 情報セキュリティ研修/ Information Security e-learning
https://cle.koan.osaka-u.ac.jp/webapps/blackboard/content/listContent.jsp?course_id=_62431_1&content_id=_309856_1 ★Englishあり

●阪大公式素材集
名刺やパワーポイントのテンプレート、アクセスマップ、画像ライブラリなどを利用できます。(マイハンダイ)
https://owl.osaka-u.ac.jp/material

●eduroam利用申請
大学等教育研究機関の間でキャンパス無線LANの相互利用を実現する、 国際無線LANローミングサービスの申請方法が分かります。(マイハンダイ)
https://my.osaka-u.ac.jp/eduroam ★Englishあり
核物理研究センターのeduroamに関する説明ページには、加盟機関(利用可能サイト)やビジターアカウントの取得方法など、とても詳しい説明が書かれています。
http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/eduroam.html#odins

●学事暦/学内連絡バス/食堂・売店等の案内
おまけとして、日々のスケジュールを立てる際の参考になりそうな情報をご紹介します。
・キャンパス・カレンダー/ School Calendar
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/campus/calender.html
https://www.osaka-u.ac.jp/en/campus/calendar.html ★English
・学内連絡バス運行スケジュール/ Shuttle Bus Service
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/bus.html
https://www.osaka-u.ac.jp/en/access/bus.html ★English
・食堂・売店等の案内/ Campus Stores, Cafeterias, ...
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/guide/student/general/welfare.html
https://www.osaka-u.ac.jp/en/guide/student/general/welfare.html ★English


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【2】【私案】URAコミュニティの歩き方2019

(川人よし恵/大阪大学経営企画オフィス研究支援部門)

文部科学省が「リサーチ・アドミニストレーター(URA)を育成・確保するシステムの整備」事業を開始した2011年度以降、日本の大学・研究機関では、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化等を支える業務に従事する人材として、URAの導入が本格的に進んできました。文部科学省によると、国内の大学・研究機関にはURAが1,225名配置されています(「平成29年度 大学等における産学連携等実施状況について」報告書)。

URAの増加に伴い、日本においても、URAに関連する会合・活動グループ(コミュニティ)が、組織化されているもの・いないもの含め、目的や地域等に応じていくつも生まれ、各組織におけるURA活動の充実を支えています。また、研究推進・支援業務には国際的な側面も含まれることから、日本のURAが国際的なURAコミュニティに参画することももちろんあります。

本稿では、筆者の限られた経験や知識に基づくものにはなりますが、大阪大学URAが参画しているものを中心に国内外のURAコミュニティを例示し、それらを通じた活動の意義を考えたいと思います。


<国内編>

URA導入開始時期やURA組織の規模の大小にかかわらず、どの大学・研究機関のURAも、限られた人数・予算でいかに大きな成果を出すか、URAの採用・育成・定着をどう進めたらいいか等、多くの課題を抱え、日々もがいている状態だと言えるのではないでしょうか。国内のURAコミュニティに参画する主な意義としては、似たような背景を持つ"同業他社"と情報交換・意見交換を行うことにより、そうした課題を客観的・相対的に捉え直すことや、個別のURA業務の高度化のきっかけを得ることが挙げられると思います。別の言い方をするなら、限られたリソースの下、URA組織・個人が抱える課題について全て一から自分たちで情報収集し、考えて整理していたのでは所属組織に対する貢献のための時間が削られてしまうので、組織外の多くの事例や知見に触れ、自らの課題に集中的に向き合う機会としてURAコミュニティを活用している、といったところです。

そのための場として第一に挙げられるコミュニティは、25の組織会員と約500人の個人会員を擁するリサーチ・アドミニストレーター協議会(RA協議会)です。RA協議会が開催する年次大会には、600〜700名のURAや事務職員、府省関係者等が全国から(一部は海外からも)集まり、多彩なテーマでの情報共有や議論が活発に行われます。大阪大学URAも毎年参加しており、セッションの企画・運営やポスター発表、口頭発表などを通じて得られた知見を持ち帰って、日々の活動に役立てています。第5回を迎える今年の大会は、9月3日・4日に電気通信大学において行われることになっています。

規約を持ち会員制をとるなど組織化されたRA協議会とは異なる性格のコミュニティの例としては、関西RA交流会が挙げられます。これは、関西の大学に所属するURAが中心となり、各大学の現状を踏まえつつ情報提供や議論を行うことにより業務の質向上を目指すことを目的として不定期で開催されている会合で、メンバー校である関西の5大学(関西大学、京都大学、神戸大学、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学)の他、オブザーバー的に参加している大学もあります(関西地区以外を含む)。

関西RA交流会参加報告(森下麻紗代/大阪大学経営企画オフィス研究支援部門)

2019年2月1日に第7回関西RA交流会が京都大学で開催され、本学から菊田、高野、森下が参加しました。この交流会に参加するメリットとして、「小規模で顔が見える集まりなので、密に交流しつつオフレコの話もしやすい」「シニアクラスのURAも参加するので、URAの組織運営についての課題や経験を共有しやすい」「似たところに問題意識があり、かつ内部の関係者ではないので、忌憚のない客観的な議論ができる」が挙げられます。今回のテーマは「URA能力認証」及び「URAの仕事で悔いが残ったエピソード共有」の2点でした。「URA能力認証」では、メンバー校ごとの5分程度のプレゼンのあと、「URAとして誰に何を評価してもらいたいのか」を議論し共有するワークショップを行いました。また、「URAの仕事で悔いが残ったエピソード共有」では事前にメールにて収集されていたエピソードを共有しました。

また、特定のテーマに絞っての議論や知見の交換を目的としたURAコミュニティの例および、そこで扱われるテーマとしては、人社系URAネットワーク(人社系も関連する研究推進のあり方)、Code for RA (C4RA、データ分析のノウハウ共有やツール開発)といったものが挙げられます。このタイプのコミュニティは、共通の関心事を持つ実務担当者を中心とした集まりである点が特徴で、特定のテーマに関する活動を、他組織の"同僚"とともに、1回だけの議論に終わらない形で発展させていけるのが醍醐味と言えるでしょう。

URA関連の研究発表の場としては、上述のRA協議会年次大会とともに、大学・公的研究機関の研究成果活用に関する諸課題について討議をする「UNITT(大学技術移転協議会)アニュアル・カンファレンス」や、研究開発・イノベーションにかかわる企画、計画や科学技術・イノベーション関連政策の分析、評価、提言といった課題を扱う「研究・イノベーション学会年次学術大会」があります。


<国際編>

多くの研究活動は国際的に行われていることから、URA活動にも国際的な側面は日常的に登場します。また、本学では海外資金を積極的に活用しようという機運が高まっています。こうした状況を受け、研究者とは異なる角度から国際的な研究動向関連情報を収集し、国際的フィールドでの研究推進・支援業務に備えるため、大阪大学URAは海外を拠点とするURAコミュニティの会合等にも参画しています。ただ、会場が海外の場合、時間的・費用的なコストが当然高くなりますので、コストに見合ったリターンを得るため、聴衆として参加するだけでなく、自分たちの活動を発信してフィードバックを得る・有用な情報をお持ちの方に個別インタビューをする・コミュニティのキーパーソンとのコネクションを作る等、一石三鳥・四鳥の意識をもって臨んでいます。

国際的なURAコミュニティのうち、本稿では研究推進・支援の専門職団体に着目しますが、主に特定の国に閉じたものと、複数の国・地域の構成員からなるものの2種類に分けることができます。

前者には、米国のNCURA(1959年設立)、英国のARMA(1991年設立)、オーストラリアのARMS(1999年設立)など、一部先駆的な例もありますが、今世紀に入って設立されたものが多いようです。ここでは、2010年に設立された米国のNORDPを紹介します。米国のURAは研究支援に係る事務管理業務が主な役割とされていますが、NORDPは、研究戦略企画や競争的資金の獲得支援、大型研究プロジェクト支援等の業務を行い、戦略的・長期的な研究創出を担う「リサーチ・ディベロップメント」と称される専門業務担当者の集まりです。

NORDP2019参加報告(尾瀬彩子/大阪大学経営企画オフィス研究支援部門)

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NORDP2019「地域ミーティング/太平洋地域」の様子

2019年4月29日~5月1日、米国のリサーチ・ディベロップメント専門職の職能団体NORDP(National Organization of Research Development Professionals)の第11回年次大会が米国ロードアイランド州プロヴィデンスで開催されました。研究戦略企画や競争的資金の獲得支援、大型研究プロジェクト支援等の業務を担うリサーチ・ディベロップメント(RD)は、研究プロジェクトが大型化・複雑化する米国において近年注目が高まっており、私立・州立大学を問わず、RD組織の新設やRD人材の配置の動きが見られます。米国のRDは、その発足の時期や業務が日本のURAに近く、NORDPで議論されているテーマは本学でも日々議論されている課題や問題意識(例えば、申請書支援、業務の評価やRDのスキル)が扱われていました。今回、RDに関する情報収集やヒアリング調査、RD機能の日欧米比較のポスター発表、海外助成対応充実のための情報収集を行うため、本学から尾瀬が参加しました。RDが注力している戦略的な研究支援業務について、NORDP幹部や参加者と率直な意見交換をすることができ、様々な分析からの企画立案機能を強化する際に非常に参考になると感じました。

複数の国・地域の構成員からなる国際的なURAコミュニティには、北米を拠点とするSRA International(1967年設立)や、欧州のEARMA(1994年設立)、各国・地域のURA団体の世界ネットワークINORMS(2001年設立)などがあります。いずれも、国境を越えたURA連携による研究推進・支援のプラットフォームとして機能しており、大阪大学URAは、これらにおける海外のURAとの共同セッション実施やポスター発表等を通じて、国際的な視座獲得や業務高度化に努めています。

EARMA2019参加報告(川人よし恵/大阪大学経営企画オフィス研究支援部門)

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EARMA2019クロージングでのポスター賞受賞風景

欧州のEARMA(European Association for Research Managers and Administrators)の年次大会は、欧州全域に限らず、北米やアジア・アフリカからも参加のある大きな会合です。各国のURAが一堂に会して活動事例が共有される場であると同時に、EUの研究イノベーションに関する投資計画についての最新動向についても議論されるのが特徴です。
今年3月27日~29日にイタリアのボローニャで開催されたEARMA2019には、過去最大という約900名のURAが参加しました。大阪大学から参加したベーリン、川人は、社会的インパクトを意識した研究動向に関する情報収集・議論のため、本学の取組についてのポスター発表(Best Poster Award/Expert Panel Choice受賞!)や日欧URA連携によるセッションを実施したほか、EARMA幹部との意見交換や、海外助成対応充実のための調査、本学職員の海外研修出張としてのEARMA2019参加支援も行いました。また、社会課題への対応を目的としたベネチア大学のセンター調査も併せて実施し、充実の3日間となりました。

ちなみに、INORMSの2020年大会は、来年5月にRA協議会がホスト団体となり広島で開催されますが、これはアジア初の開催ということで、日本のURAコミュニティにとって非常に大きな出来事だと思います。


まとめに代えて

本稿では、大阪大学URAが参加している国内外のURAコミュニティ例を、3つの参加報告なども交えながら概観してきました。最後に、これらURAコミュニティの「歩き方」を考えるヒントとして、上述のEARMA2019でEARMA事務局長のNikさんに伺ったお話を紹介したいと思います。

Nikさんは、URAコミュニティへの参加を通じ専門職として相互研鑽するには、オープンであることと、ギブアンドテイクの関係をつくることの2つが重要だと考えているそうです。このお話は、「URAコミュニティにおける個々の参加者同士の関係」および、「URAコミュニティと参加者の所属組織の関係」の2つに当てはめて解釈できるのではないでしょうか。筆者は、特に後者に関して、URAコミュニティで得られた情報や知見を所属組織へのインプットとして持ち帰り、日々の業務でのアウトプットにつなげること、そして自分たちも活動の蓄積をURAコミュニティに持ち寄って業界の発展に貢献することが望ましいと考えています。例えば大阪大学URAは、米国や日本の他大学のライティングセンターへの訪問調査を通じて得られた知見を参考に、大阪大学における英語論文投稿支援プログラムの企画・運営していますが、本学ならではの方法にアレンジした支援プログラムの経験を他大学URA等とオープンに共有することも積極的に行っており、国内では先駆的な取組事例として知られています。これは、大阪大学が研究成果の国際発信というテーマで、URAコミュニティとうまくつき合っている例だと言えるでしょう。

本稿を読んで下さっている方の中にも、URAコミュニティWalkerがたくさんおられると思います。そうした方々とこれからもどこかの集まりでお会いして、相互研鑽させていただくこと、また、URAコミュニティの「歩き方」に関する秘訣を教えていただけることを、楽しみにしています。


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【3】(学内向け)2019年度戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発/RISTEX)提案に関する個別相談について

経営企画オフィス研究支援部門が収集した情報を元に、上記事業応募に関する個別相談を5月下旬から7月に実施します。

2019年度は、以下の3つの領域・プログラムについて、新規公募が行われます。
1)科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム【5/24一次選考〆切済】
2)人と情報のエコシステム研究開発領域(今年度は日英共同公募)
3)新規プログラム「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」

同事業に関心のある、あるいは、提案を予定している研究者の方に、積極的にご活用いただければ幸いです。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantsupport/2019ristex.html


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【4】(学内向け)研究成果の国際的発信支援のための各種プログラムのお知らせ

●【New!】2019 年度 英語論文のオープンアクセス掲載料支援(前期)/ Open Access Publishing Support
本学の教員が第一著者ないし責任著者として英語論文を高インパクトの海外オープンアクセスジャーナルに投稿し採録された場合、その掲載料を支援する学内プログラムです。

The support aims to promote the international recognition of the research results originated from Osaka University by encouraging researchers to publish in high impact international open access journals.

詳しくはこちら/More information
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/kensui/open_access_publishing_support_0(マイハンダイログインが必要)


●英語論文の投稿支援(FY 2019前期)/Publication Support for English Research Papers, FY 2019 (First Half)
若手研究者・女性研究者・外国人研究者を対象とする海外の学術誌への英語論文の投稿支援を実施しています。
学術英文校正費用の支援とともに、経営企画オフィス研究支援部門のリサーチ・アドミニストレータ(URA)によるコンサルティング等を行います。また、支援の全過程において、URAによる日本語・英語・中国語での相談に対応できます。

Office of Management and Planning is providing financial and academic support forresearchers to publish their papers on international journals. The purpose of this support is to promote the international recognition of the research results originated from Osaka University.
The financial support for using external English copy-editing service, as well as consultations on article submission and proofreading are provided by our university research administrators (URA). In addition, consultations in Japanese, English, and Chinese are available during the whole support process.

詳しくはこちら/More information
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/researchdissemination/fy2019.html


●IEEE英語論文執筆セミナー/IEEE Authorship Workshop
IEEEの出版プロセス、基本的な論文の書き方、原稿の投稿方法など、技術論文に関するあらゆるヒント満載の論文執筆セミナーです。
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/researchersupport/IEEE%20WS%202019.html
・日時 / Date & time:2019年6月7日(金)14:00 - 16:20 受付開始:13:30/ 14:00 - 16:20 (open 13:30), Friday June 7, 2019
・会場 / Venue:
吹田キャンパス 工学研究科生命先端工学専攻 工学部C3棟5階 サントリーメモリアルホール/Suntory Memorial Hall, 5F,Bldg C3, Division of Advanced Science and Biotechnology, Graduate School of Engineering, Suita Campus
・対象 / Open to:
本学の研究者、研究員、大学院生等。また、当セミナーは「新任教員研修プログラム(研究能力開発プログラム)」に該当しています。 / Faculty, academic staff, and post graduate students of Osaka University. The seminar also serves as one of the New Faculty Training Programs.
・使用言語:英語 / Language: English
・参加登録/Registration:事前の参加登録が必要/ Pre-registration is required
https://www.library.osaka-u.ac.jp/ieee_201906_apply/


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【5】阪大URAだより--2019年4月・5月の主な活動

2019年4月・5月の大阪大学経営企画オフィス研究支援部門の活動例を紹介します。

●外部資金獲得支援いろいろ
・科研費 新学術領域研究・基盤研究(S)模擬ヒアリング対応
JST/CREST・さきがけ・ACT-Xへの応募支援(学内説明会開催、研究提案書作成支援)
JST/RISTEX「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」「人と情報のエコシステム研究開発領域」への応募支援(個別相談対応、提案書作成支援)
AMED-CREST・PRIMEへの応募支援(学内説明会開催、研究提案書作成支援)
・AMED 医療分野研究成果展開事業模擬ヒアリング対応
2020年度採用分 日本学術振興会 特別研究員 申請書作成支援
・日本学術振興会育志賞受賞支援
・ムーンショット型研究開発制度への応募検討支援

●学内支援プログラムを運営しています
英語論文の投稿支援(FY 2019前期)/Publication Support for English Research Papers, FY 2019 (First Half)
2019 年度 英語論文のオープンアクセス掲載料支援(前期)のプログラム設計支援(マイハンダイログインが必要)
教員等「公募要領(英語・日本語)作成支援ツール」の配付をしています

●国内外のURA等ネットワークでの活動に参画しています
・NORDP(Organization of Research Development Professionals)2019年次大会への参加とポスター発表
・研究大学コンソーシアム研究力分析タスクフォースの運営・実施に参画

●その他
・学内の研究推進・支援業務担当者の情報共有や意見交換のためにURAミーティングを定例開催(2週間に1回)
・研究力強化施策の検討サポート
・各種学内会議・委員会への参画


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【6】公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)セミナーシリーズ「つなぐ人たちの働き方(2019年度夏)」(大阪大学COデザインセンターより情報をいただきました)

科学や技術に関係する仕事がしたいけれど、研究者になりたいわけではないかもしれない...
大学で学んだ専門を活かせる仕事に就きたいのだけれど...
こんなモヤモヤした将来への悩みを抱えている方にお届けするイベントシリーズ「つなぐ人たちの働き方」を開始します。

マスメディアや研究機関、行政機関といった、多彩な現場で活躍されているゲストから、
・異なる領域の間で働くということ
・自分の専門を現場で活かすということ
・専門が活きる仕事を創り出すということ
などについてお話を伺いながら、参加者全員で議論します。

学生がメインターゲットのセミナーシリーズですが、学内の教職員や学外の方の参加も可能です。
申し込み方法などの詳細は各WEBページをご覧ください。


#1 6月18日(火) 
NHKエデュケーショナル プロデューサー・竹内慎一さん
http://stips.jp/20190618/
→「大科学実験」「考えるカラス~科学の考え方~」「カガクノミカタ」など、科学の営みや科学の考え方などをかっこよく、そして、楽しく伝えることのできる番組を制作してきた方です。

#2 6月25日(火) 
株式会社毎日放送 報道局 記者・奥西亮太さん
http://stips.jp/20190625/
→理学研究科 生物科学専攻の修了生です。それと同時に、副専攻プログラム「公共圏における科学技術政策」の一期生でもあります。

#3 7月2日(火) 
京都大学 学術研究支援室 URA・白井哲哉さん
http://stips.jp/20190702/
→博士課程までライフサイエンス系の研究室で過ごし、「好きな研究ができる環境を作ること」に興味を持って、URAという職に携わるようになった方です。

#4 7月9日(火) 
大阪府健康医療部 食の安全推進課・西岡麻須美さん
http://stips.jp/20190709/
→地方自治体の職員でもあり、獣医師でもある西岡さんに行政機関が「科学技術と社会をつなぐ」とはどういうことなのかをお伺いします。

#5 7月16日(火) 
科学コミュニケーター(フリーランス)・本田隆行さん
http://stips.jp/20190716/
→フリーランスの科学コミュニケーターという日本ではとても珍しい立ち位置の方です。


開講曜日・時間:
夏学期 火曜日 4限(14:40〜16:10)

場所:
豊中キャンパス 全学教育推進機構 ステューデントコモンズ2階 セミナー室A

その他:
このシリーズは、2019年度夏学期授業「科学技術コミュニケーション入門B」の一環として開催します。
どの回も、履修登録者以外の方(学内の教職員や学外の方含む)が可能です。

主催:
公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)

共催:
大阪大学COデザインセンター


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2019年5月30日(木) 更新
ページ担当者:川人