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URA MAIL MAGAZINE

URA MAIL MAGAZINE vol.67

「コロナ対策、それぞれの最前線!」特集

2020年4月 発行

現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、読者の皆さまの生活においても様々な制限が課されていることと思います。
今月号のURAメルマガでは、大阪大学の研究・教育活動や外部研究資金等にまつわる新型コロナ関連の情報を中心にお届けします*。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた本学の最前線での活動を多くの方に知っていただくとともに、皆さま(感染拡大防止の最前線)がこれまでとは違う環境で研究教育関連活動に取り組まれる際、お役立ていただけることを願っています。

新任URA紹介、4月に本学に設立された社会技術共創研究センター(ELSIセンター)の紹介記事もあります。


*限られた時間内で収集した情報のため、不足等ある場合もあるかと思います。後日、新型コロナ関連記事については経営企画オフィスURA部門HP内に特設ページを設けて、当面の間、随時更新する予定としております。ご意見やコメント(特に掲載したら良い情報等)があれば、ぜひご連絡いただければ幸いです。

■INDEX
  1. 遠隔での授業や学会運営を充実させたいみなさんへ:大阪大学におけるメディア授業の支援、オンライン学会運営等の事例紹介
  2. 大阪大学におけるコロナ関連の研究活動等の最新情報
  3. 大阪大学における研究教育活動支援(在宅ワーク、オンラインでの活動支援等に関するものを中心に)
  4. 外部資金関連情報
  5. 大阪大学経営企画オフィスに新しいメンバー(河合祐司リサーチ・マネージャー)が着任しました!
  6. 大阪大学に社会技術共創研究センター(ELSIセンター)が設立されました
  7. 大阪大学ホットトピック
  8. ●学生の皆さんへ(総長からのメッセージ)

    ●大阪府・大阪市などと、新型コロナウイルス感染症にかかる予防ワクチン・治療薬等の研究開発に係る連携に関する協定を締結しました

    ●大阪大学と物質・材料研究機構とが連携・協力に関する協定を締結

    ●「J-Innovation HUB地域オープンイノベーション拠点選抜制度(国際展開型)」に大阪大学から全国最多の2拠点が選抜

    ●特別措置法に基づく緊急事態宣言への対応について(令和2年4月13日)

    ●令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 13名が受賞しました!

    ●株式会社ダイセルとネーミングライツに関する協定を締結しました(令和2年4月1日 豊中キャンパスにDAICEL
    Studioオープン)

    ●新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた「授業目的公衆送信補償金制度」の早期施行について(要請)

    ●【新入生の皆さんへ】西尾総長からのメッセージ

    ●新型コロナウイルスへの対応についてのページを設置しました

    ●最新の研究の成果リリース
  9. 編集後記

【1】遠隔での授業や学会運営を充実させたいみなさんへ:大阪大学におけるメディア授業の支援、オンライン学会運営等の事例紹介

村上正行/大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部 教授

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大阪大学では、新型コロナウイルス感染症への対応として、4月9日から(新入生が受講する授業については、4月20日から)メディア授業(多様なメディアを高度に利用して教室以外の場所で受講させる授業)を実施しており、4月21日付で、春学期・夏学期の授業をメディア授業で行うことになりました。
田中敏宏教育担当理事を統括とした「COVID-19に関わる新学期授業支援対策チーム」が発足し、このチームを中心として、メディア授業の支援を行っています。

この記事では、大阪大学のメディア授業の支援に関する取り組みをお伝えするほか、他大学も含めたメディア授業を実施する上で参考になる情報や著作権法第35条改正に関する情報を紹介します。また、学会や研究会などもオンラインで行われることを想定して、経験などがまとめられている情報を紹介します。


1. 大阪大学におけるメディア授業の支援に関する取り組みと情報

○遠隔講義などメディア授業に関する情報提供ページ
https://www.cmc.osaka-u.ac.jp/?page_id=6184

ワンストップの情報提供Webサイトとして、サイバーメディアセンター・全学教育推進機構教育学習支援部が中心となり、作成しています。大阪大学におけるメディア授業の定義を説明した上で、主に大阪大学で提供しているサービスである授業支援システムCLE(Blackboard Learn)や遠隔講義を行うためのBlackboard Collaborate Ultra、講義映像収録配信システム(Echo 360 Active Learning Platform)などについての情報が紹介されています。マニュアルなども整備されていますので、ぜひご確認ください。

○「オンライン授業支援ガイド」
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/tips01.html

全学教育推進機構教育学習支援部(浦田悠特任講師、根岸千悠特任助教、権藤千恵特任研究員)が作成しており、大阪大学でオンライン授業を実施する際に利用可能な支援サービスに基づいて、10のケースに分けて授業デザインを紹介しています。

CLEに資料をアップロードして課題を出す、音声付きのPowerPointや録画した授業映像をアップロードして学生に視聴してもらう、リアルタイムで遠隔授業を行う、などの方法を紹介しています。

また、「授業をオンライン化するための10のポイント」も公開し、"2. 学習目標に基づいた授業を設計する" 、"4. 学生を巻き込む"、"5. 授業のルールを共有する"といった通常の対面授業でも注意すべき点から、"1. 現実的にできることを考える"、"10. 完璧であろうと思わない"といった、現状でできることを無理せずにやっていくことの重要性について説明しています。

○「ZOOM + a Web会議システムZoom と 授業支援クラウド(ロイロノートスクール)を使った遠隔授業を行うためのページ」
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp/

サイバーメディアセンター言語教育支援研究部門の岩居教授が作成しているWebサイトで、Zoomの使い方や遠隔授業の方法について紹介されています。また、3月下旬よりZoomの講習会を継続して行っており、学内外の多数の教職員が参加しておられます。

著作権法第35条改正について

従来より、教育機関における対面での授業の過程において著作物を複製することは著作権法第35条第1項で認められていました。また、対面授業で複製等したものを同時中継の遠隔合同授業等のために公衆送信することも、著作権法第35条第2項により無許諾で可能でした。
しかしながら、その他の公衆送信は権利者の許諾が必要となっていたため、CLEなどのLMSに他人の著作物を含んだ資料や講義動画をアップロードすることは許諾が必要な状況でした。このため、2018年に著作権法が改正され、「その他の公衆送信」について、補償金を支払うことによって無許諾で可能とすることになり、2021年5月までに施行される予定でした。そのような中、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う遠隔授業等のニーズに対応するため、授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)が、2020年度に限って、補償金額を特例的に無償として申請することを決定し、当初の予定を早めて2020年4月28日から施行されることになりました。
 
・文化庁「授業目的公衆送信補償金制度の早期施行について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/92169601.html

・一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会 SARTRAS
https://sartras.or.jp/
 
・岸本 織江 文化庁著作権課長 
 「平成30年著作権法改正(授業目的公衆送信補償金制度)の早期施行」
国立情報学研究所 【第4回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム 発表資料
これまでの経緯が説明されています。
https://www.nii.ac.jp/news/upload/20200417-1_Kishimoto.pdf
 
授業を担当される研究者のみなさまには、ガイドラインとして、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の改正著作権法第35条運用指針を一読していただければ幸いです。
・SARTRAS 改正著作権法第35条運用指針(令和2(2020)年度版)
https://forum.sartras.or.jp/info/004/


2. 他大学などにおけるオンライン授業に関する情報

他大学においても、オンライン授業を実施する上で参考になる情報が提供されています。

・京都大学「Teaching Online@京大」
https://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/connect/teachingonline/

・専修大学情報科学研究所「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」
http://senshu-iis.jp/?p=1102

・関西大学「【教員向け】新型コロナウィルスに伴う春学期からの授業実施に関して」
 (□オンラインでの授業設計・活用例がおすすめです)
http://www.kansai-u.ac.jp/ctl/news/post_42.html

・北星学園大学における遠隔授業(オンライン授業)について
 ("北星における遠隔教育イメージ"がおすすめです)
https://cgw.hokusei.ac.jp/ipc/enkaku/

・北海道大学「北海道大学におけるオンライン授業導入ガイド」
https://sites.google.com/huoec.jp/onlinelecture/

・東京大学「オンライン授業・Web会議 ポータルサイト」
https://utelecon.github.io/

・名古屋大学教養教育院「オンライン教材開発」
https://office.ilas.nagoya-u.ac.jp/オンライン教材開発/

・東北大学「オンライン授業ガイド」
https://sites.google.com/view/teleclass-tohoku/

・大阪府立大学高等教育開発センターYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCIfV5anpq3i6nRU68y-NopA

・山梨大学「学内掲示板、遠隔授業の利用方法」
https://www.che.yamanashi.ac.jp/20200318-1/

・明治大学「ビデオ会議システムZoomを使って国際日本学部生らしい学びを楽しもう!」
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2020/6t5h7p000033ulso.html

・「ニッポンのオンライン授業カンファレンス2020」動画アーカイブ
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11523
https://paper.dropbox.com/published/2020--Axz1szMfrgJZDDjqQUd0hNC3Bg-4Mnqd5dACJCJQlFDOrWS8Gk

・国立情報学研究所「新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて」
https://www.nii.ac.jp/news/2020/0325.html


3. オンラインでの学会運営に関する情報

○日本教育工学会2020年春季全国大会(36回大会) 
筆者が理事を務めている日本教育工学会は、2月29日、3月1日の2020年春季全国大会をオンライン開催(試行)で行いました。
https://www.jset.gr.jp/s-taikai01/

そのノウハウが日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「学会全国大会のオンラインでの試行開催の運用メモ」として記録されています。
https://cril-shinshu-u.info/archives/1473

2月22日に現地開催を中止し、オンライン開催を検討するという意思決定から、10の分科会を並行して運営するための準備や資料の提供、全体会やシンポジウムの実施、懇親会まで丁寧に記述されています。さまざまな資料もクリエイティブ・コモンズで提供されており、今後、学会の全国大会や研究会などを行う上で参考になると思います。

○DEIM2020
3月3日、4日にDEIM2020(第12回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム)がオンラインで開催されました。「DEIM2020 オンライン開催 虎の巻」として提供されています。分科会の座長、発表者、参加者、学生アルバイト、それぞれの立場に関する情報がまとめられています。
https://github.com/DEIM2020/wiki/blob/master/README.md

○情報処理学会 創立60周年記念第82回全国大会
3月5日~7日に報処理学会 創立60周年記念第82回全国大会がオンラインで開催されました。
https://sites.google.com/view/ipsj82taikai/

「オンライン開催に関する手引き」が提供されています。
https://sites.google.com/view/ipsj82taikai/manual?authuser=0

○オンライン学会向けZoomマニュアルの公開(第26回大学教育研究フォーラム)
3月18、19日に第26回大学教育研究フォーラムがオンライン開催されました。
http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/forum/2019/

その中で、京都大学大学院教育学研究科大学院生の渋川さんがオンライン開催の学会で使える発表者向け・聴講者向けZoomマニュアルを作成しています。
https://redbuller.hatenablog.com/entry/2020/03/28/022605


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【2】大阪大学におけるコロナ関連の研究活動等の最新情報

●大阪大学公式サイト「新型コロナウイルスへの対応について」

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/info/corona
大阪大学の活動基準、コロナウィルスに関連した研究成果や対策グッズ等がまとめて紹介されています。以下に紹介する情報と重複あり。


●微生物病研究所 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) への対応

感染症研究教育拠点連合によるCOVID-19対応

http://www.biken.osaka-u.ac.jp/jupitre/

感染症の克服に向けてオールジャパン体制のネットワークを形成する感染症研究教育拠点連合(北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター、東京大学医科学研究所、大阪大学微生物病研究所、長崎大学熱帯医学研究所)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行において、制圧に向けた活動を行っています。

西日本3機関連携による新型コロナウイルス感染症ワクチンと検査技術の開発

http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1103

微生物病研究所と、一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)は、新型コロナウイルス感染症のワクチンおよび検査技術の開発に着手しました。3機関が有するワクチン開発・実用化にむけた研究資源・ノウハウを活用し、すみやかな臨床試験開始を目指します。さらに、この連携体制を発展させ、新興感染症の予防と制御に向けた研究開発を行うプラットフォームとして整備します。

微生物病研究所からのコロナウイルス情報

http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1077

コロナウイルスに関して、基礎研究所の立場から科学的に正確な情報を掲載しています。基礎研究所ならではの最先端ウイルス研究情報もあります。


●新型コロナウイルス感染症にかかる予防ワクチン・治療薬等の研究開発に係る連携に関する協定を締結

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2020/04/1501

大阪大学、公立大学法人大阪、地方独立行政法人大阪府立病院機構及び地方独立行政法人大阪市民病院機構と、大阪府及び大阪市は、新型コロナウイルス感染症にかかる予防ワクチン・治療薬等の研究開発を迅速に実現させ、広く府民の健康維持と生活の質の向上に貢献するため、「新型コロナウイルス感染症にかかる予防ワクチン・治療薬等の研究開発に係る連携に関する協定」を締結しました。


●蛋白質研究所の取り組み

PDBjが新型コロナウイルスの特集ページを公開しました
https://pdbj.org/featured/covid-19
http://www.protein.osaka-u.ac.jp/topics/pdbj20200311

大阪大学蛋白質研究所が運営する日本蛋白質構造データバンク(Protein Data BankJapan:
PDBj)では,猛威をふるう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に直接関連する構造情報をまとめて特集ページを作成して2020年3月11から公開しています。
新型コロナウイルス(SevereAcute Respiratory Syndrome Coronavirus 2:
SARS-CoV-2)がもつ蛋白質の情報を,何処よりも早く公開します。

新型コロナウイルス感染症関連研究のビームライン共同利用研究課題について

http://www.protein.osaka-u.ac.jp/recruitment/20200408_bl44xu

SPring-8での「新型コロナウイルス感染症関連研究のSPring-8における支援(注1)」を受け,蛋白研のビームライン共同利用研究課題についても,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連蛋白質の研究について緊急課題を受け付けます.バイオセーフティレベル1の試料が対象となります.新型コロナウイルス感染症関連の研究で蛋白研ビームラインの利用を希望される方は,上記リンク先をご確認の上ご連絡ください.


●【新型コロナウイルス対策】感染対策用ガウン作成方法について(医学部附属病院)

https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/topics/files/document/news_document_0409_20200416.pdf

感染対策用ガウンの作成方法および完成画像が公開されています。


●簡単フェイスシールドの作り方(安全衛生管理部)

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/info/corona/corona_info/goods/face_shield

近隣のホームセンターや手芸屋、百均ショップなどで容易に入手できる材料で、誰でも手軽に作れることを目指したフェイスシールドです。制作時間は5分未満、道具はハサミと定規だけで作れます。(医療従事者の方々などでの使用を想定)


●3Dプリンタとクリアファイルで作れるコロナウイルス対策のフェイスシールド(医学系研究科)

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医学系研究科 中島清一特任教授による記者会見の様子(写真:医学系研究科HPより加工・転載)

http://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/21823

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連した当プロジェクトの対応として3Dプリンターで出力可能なフェイスシールドのデータを配布しています。
<新型コロナ:命を守るフルフェイスシールドをいち早く医療現場へ(6/20の23時まで、クラウドファンディングご支援のお願い)>
https://readyfor.jp/projects/handaifull-faceshield


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【3】 大阪大学における研究教育活動支援(在宅ワーク、オンラインでの活動支援等に関するものを中心に)

●附属図書館 新型コロナウイルスへの対応:無償でアクセスできるデータベース・電子ジャーナル・電子ブック

https://www.library.osaka-u.ac.jp/off_campus_covid-19/

新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大している状況の中、海外・国内のデータベース提供機関や出版社が、無償でのデータベース・電子ジャーナル・電子ブックの公開を進めています。上のリンク先には、附属図書館によるそうした情報のまとめのほか、大阪大学で契約している多くのデータベース・電子ジャーナル・電子ブックへの自宅からのアクセス方法の解説が載っています。


●新任教員研修プログラム(H29.10.1以降の新規採用教員対象)

平成29年10月1日以降に新規採用された講師、助教等を対象に、採用後3年間において30時間の研修受講が必須化されました。この新任教員研修制度についての詳しい情報は、以下のページから確認できます。今年4月・5月開催分はオンラインで実施されるそうです。(マイハンダイ)
https://my.osaka-u.ac.jp/admin/education/1xafyo

●新型コロナウイルス感染症対策に係る寄附金および寄附物品の大学としての窓口を設置

研究者間等のコミュニティを通じた支援の申し出や、本学の取り組みがメディアに紹介される等により、寄附金および寄附物品(マスク・消毒液等)に関する問い合わせが増加しているところです。
大学に対する寄附金および寄附物品に関しては、大学としての窓口を設置しましたので、こちらまでご連絡をお願いします。(特定の部局支援を目的とした寄附金および寄附物品の申し出があった場合は、従来どおり各部局における受入れ手続きとなります)

 【窓口担当】
  共創推進部社会連携課卒業生・渉外係(基金担当)
  電話:06-6879-8327 内線:(吹田)8327
  e-mail:kikin★office.osaka-u.ac.jp   ←★を@に
  (新型コロナウイルス感染防止対策により勤務体制を縮減していることか
  ら、できる限りe-mailによりご連絡いただきますようお願いいたします。)

未来基金では新型コロナウイルス感染症対策支援の募金を行っております。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/yumebokin/

クラウドファンディングでもプロジェクトを特定した募金を行っております。
https://readyfor.jp/lp/osaka_univ/

ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。


●URA部門による支援のお知らせ

緊急事態宣言を受けての本学の対応方針に基づき、経営企画オフィスURAは、5月6日まで原則として自宅勤務体制をとっております。メールまたはオンラインでの対応が中心となりますが、できる限りのサポートに努めますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。現在提供している主なサービスについて、詳しくは以下をご覧ください。
・令和3年度(2021年度)採用分 日本学術振興会 特別研究員 申請支援について/ Support for the Application of "JSPS Research Fellowship for Young Scientists"(FY2021)
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantsupport/20200316.html

・JST 2020年度 CREST・さきがけ・ACT-X 研究提案支援について/ Support for the Application of "JST Strategic Basic Research Programs (CREST, PRESTO, ACT-X)" (FY2020)
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantsupport/jst_2020_crestact-x.html

・AMED-CREST・PRIME 2020年度(令和2年度)研究開発提案支援について/ Support for the Application of "AMED Advanced Research and Development Programs for Medical Innovation (AMED-CREST, PRIME)" (FY2020)
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantsupport/amed-crestprime_2020.html

・令和2年度戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発/RISTEX)提案に関するメール相談について
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/grantsupport/2020ristex.html

●[参考]大阪大学の研究支援情報をウェブ上で効率的に調べるための目的別3つの方法
大阪大学URAメールマガジンvol.61「研究支援情報エクスプローラ2019」特集より(2019年5月発行時点での情報です)
https://www.ura.osaka-u.ac.jp/uramagazine/vol_061.html#01

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【4】 外部資金関連情報

新型コロナウィルスの影響で募集スケジュールが変更されているもの、説明会実施方法が例年と変わっているものがありますので、適宜ご確認ください。
下記以外にもコロナ対策に特化した研究資金公募が出てきています。

●JST戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ・ACT-X研究提案募集)

https://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html

第1期(既存研究領域)の募集締切が延期になりました。
各研究領域の募集説明会動画および資料の確認が可能となっています。


●AMED革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST・PRIME公募)

https://www.amed.go.jp/koubo/04/02/0402B_00038.html

各研究開発領域の公募説明会の資料の確認が可能となっています。


●JST 戦略的創造研究推進事業(RISTEX/社会技術研究開発センター)

https://www.jst.go.jp/ristex/proposal/current/proposal_2020.html

一部の研究開発プログラムについては、募集説明会動画および資料の確認が可能となっています。
「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」については、募集期間が5月25日まで延長されました。
今年度「新興技術のELSIへの取組を主軸とする新規研究開発プログラム」が新たに発足します。


●ムーンショット研究開発事業の公募期間の延長について

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
https://www.jst.go.jp/moonshot/koubo/index.html


締め切りが6月2日(火)まで延長されました。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101288.html

締め切りが5月20日(水)まで延長されました。


●特別推進研究、基盤研究(S)、挑戦的研究(開拓・萌芽)の審査中断について

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_200327/index.html

令和2 (2020)
年度科学研究費助成事業の新規採択課題に係る交付内定等のスケジュールについて記載されています。

●外部資金等公募情報(共創推進部産学共創課受託・共同研究係)

http://www.osaka-u.ac.jp/ja/research/researchinfo

大阪大学公式サイト内に公開されている、公的研究費や民間助成金等の公募情報が検索できるデータベースです。こちらもご活用ください。


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【5】大阪大学経営企画オフィスに新しいメンバー(河合祐司リサーチ・マネージャー)が着任しました!

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河合 祐司(かわい ゆうじ)/リサーチ・マネージャー、特任准教授
大阪大学 大学院工学研究科 博士後期課程 修了、博士(工学)

2016年大阪大学工学研究科特任助教、2017年同研究科助教。2019年大阪大学先導的学際研究機構特任講師を経て、2020年4月に大阪大学経営企画オフィスURA部門に着任。大阪大学先導的学際研究機構附属共生知能システム研究センターの研究支援と推進に従事。人のような知能ロボット開発をとり巻く技術的・認知科学的・社会的課題に興味を持つ。

【ひとことメッセージ】

4月1より、大阪大学経営企画オフィスURA部門に着任しました河合祐司と申します。大阪大学先導的学際研究機構、特に共生知能システム研究センターの研究推進と支援業務を担います。これまでに私も同センターの研究者としていわゆる脳型人工知能や、自律型人工システムの心理的受容や倫理的・法的課題などの学際色の強い研究をしてまいりました。

新型コロナウィルスの世界的流行により表面化した公衆衛生と経済のジレンマは、細分化された人類の叡智を結集させる必要性をまざまざと感じさせます。2015年9月17日に出版された著名なトップジャーナルのNature (vol. 524, no. 7569) の表紙は一風変わったものでした。手術衣を着たヒーローや、頭脳に手を当てるヒーロー、円軌道に包まれた小さなヒーローなど各研究分野を象徴するアメコミ風のヒーローたちが同じ方向に駆けています。その特集の趣旨は社会が直面する課題を解決するためには、様々な分野の科学者と社会科学者が協働しなければならないというものでした。人間社会ではたらき、人間と共生する人工知能やロボットの開発においても、情報科学やセンサ・アクチュエータ開発などの理工学だけでなく、そのような人工システムが社会的に受容されるための認知心理学、倫理学、法学などの人文社会科学との協働が求められます。

しかし、確立した個々の学問分野を超えた学際研究を開拓するためには、多大な時間と労力の投資が必要になります。モナシュ大学のSustainable Development Instituteで水資源管理研究の指揮をとっているBrown教授らは、上記の特集において、自身らの学際研究の成果をハイインパクトな学術雑誌で発表するまでにおよそ5年かかり、10年以上の試行錯誤が続いていること述べた上で、学際研究を成功させるための以下の5つの原則を提案しています (Brown et al., Nature, 524(7569), 315-317, 2015)。
1. 共有ミッションの作成
2. 「T字型」の(垂直方向の個々の学問分野だけでなく、水平方向の他の学問分野にも精通した)研究者の育成
3. 建設的な対話
4. 制度的な支援
5. 研究、政策、実践の橋渡し

持続可能な学際研究には、異なる分野の研究者間のコミュニケーションや教育、長期的な視点での研究資金とキャリアパスの支援、社会との対話が必要になります。さらに、大阪大学先導的学際研究機構の「学際」は英語でinterdisciplinaryではなく、transdisciplinaryです。単に個々の研究領域をまたいだinterdisciplineから、「T字型」の研究者による新たな融合領域transdisciplineの創成を目指しています。先導的学際研究機構をそのような学際研究のヒーローたちの活躍する場にできるように、これから様々な活動を実施する所存です。


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【6】大阪大学に社会技術共創研究センター(ELSIセンター)が設立されました

本稿では、センター設立にあたっての、社会技術共創研究センター長 岸本充生教授のメッセージを紹介します。



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(写真:ELSIセンターHPより加工・転載)

社会技術共創研究センター、通称ELSI(エルシー)センターは、新規科学技術の倫理的・法的・社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Issues)に関する総合的かつ学際的な研究・実践組織として、2020年4月に大阪大学に設置されました。
ELSIに関する研究はもともと米国でヒトゲノム計画とともに開始されて以来、日本においてもライフサイエンス分野において、主に生命倫理や医療倫理の研究として実践されてきました。近年では、ビッグデータと人工知能(AI)を組み合わせた研究が、情報科学にとどまらず、あらゆる学問分野で実践されるようになり、倫理的・法的・社会的側面を同時に探求することが喫緊の課題となっています。
本センターでは研究対象を、新規科学技術全般に広げ、新規科学技術の研究開発や社会実装において顕在化しうるELSIを早期に見出し、研究開発と並行してELSIに取り組んでいくという、新しいイノベーションのモデルを確立することを目指しています。
センター名には、科学技術と並行して、科学技術と社会をつなぐための取り組みを「社会技術」ととらえ、社会技術を、多様なステークホルダーとともに作り上げていく、すなわち「共創研究」を実践するという意味が込められています。学内での取り組みにとどまらず、同様の課題を抱える他大学や事業者とも連携しながら、社会技術の共創研究を加速していきたいと考えています。

2020年4月1日

大阪大学 社会技術共創研究センター長 岸本充生

https://elsi.osaka-u.ac.jp/about-us/messageより転載)


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【7】大阪大学ホットトピック

学生の皆さんへ(総長からのメッセージ)

大阪府・大阪市などと、新型コロナウイルス感染症にかかる予防ワクチン・治療薬等の研究開発に係る連携に関する協定を締結しました

大阪大学と物質・材料研究機構とが連携・協力に関する協定を締結

「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度(国際展開型)」に大阪大学から全国最多の2拠点が選抜

特別措置法に基づく緊急事態宣言への対応について(令和2年4月13日)

令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 13名が受賞しました!

株式会社ダイセルとネーミングライツに関する協定を締結しました(令和2年4月1日 豊中キャンパスにDAICEL Studioオープン)

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた「授業目的公衆送信補償金制度」の早期施行について(要請)

【新入生の皆さんへ】西尾総長からのメッセージ

新型コロナウイルスへの対応についてのページを設置しました


●最新の研究の成果リリース


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編集後記

自宅勤務体制となってから、少しでも運動不足解消になればと、多いときは1日3回くらいラジオ体操しています。おかげで、音楽が始まれば自動的に体が動くくらいになりました。また、テレビをつけるとコロナの話題ばかりなので、代わりにYouTubeにアップされている漫才やコントを見て気分転換することがありますが、意外と楽しいということに最近気づきました。この機会に、普段はやっていないようなことに少し目を向けて見るのもよいかも知れない・・・、と思う今日この頃です。(大屋)

少し前の日曜日、NHK BSの「空港ピアノ・駅ピアノ」という番組をたまたま知りました。世界各地の空港や駅に置かれているピアノを、通りすがりの人たちが自由に演奏する様子と、その演奏者の横顔を紹介する15分番組です。この番組を撮影できる日常が早く戻ってくるといいなと願いつつ、自宅から音楽&人物紀行(風味)を楽しんでいます。気分転換と言えばもう一つ、最近我が家の新メンバーに加わったうさぎを愛でるのが日課ですが、片思い状態です。(川人)

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2021年9月 8日(水) 更新
ページ担当者:大屋、川人